海陽町は、生徒・児童の減少や小・中学校施設の老朽化などに伴い、2027年度以降に、町内を海南・海部地域と宍喰地域の二つに分けて、小中学校を1校ずつ、全体で小学校2校中学校2校体制とすることなどをまとめた「海陽町学校再編基本計画」の素案を公表した。
計画期間は24〜33年度の10年間。素案では、小学校2校中学校2校体制へ移行するため、海部小学校(奥浦堤ノ外44)と海南小学校(四方原旭町50)を統合し、海陽中学校地区を1つの小・中学校へと編制する。再編後の小学校の位置は、学校敷地の広さや活用できる教室数などを考慮し、現在の海南小学校と位置付けている。再編後に休校・廃校となる学校は、地域コミュニティー拠点として利活用する予定。
宍喰小学校(久保松本88)と宍喰中学校(久保北田5)は、そのまま宍喰中学校地区とする。中学校の部活動の在り方や、複式学級の解消が見込まれない場合には、小学校1校中学校1校体制へ移行していく方針。 その際は、津波などの自然災害に対応するために、新設校を高台に建設するなど、防災機能が図れる施設を整備する計画。
町は、学校施設の老朽化が進行していることから、長寿命化計画に基づいた整備は引き続き進める予定。ICT教育に対応した設備も整える。
現在、住民や事務所・事業所を対象にパブリックコメントを募集している。本年度中に基本計画を策定し、24年度に実施計画を策定してさらに内容を詰めていく予定。
提供:建通新聞社