日本工業経済新聞社(埼玉)
2024/02/09
【埼玉】旧大宮警察署跡、公園整備へさいたま市動く
さいたま市は、旧大宮警察署跡約7000u(大宮区土手町1丁目)を活用した公園整備の基本計画検討に入る。2024年度のできるだけ早期に委託手続きを開始し、1年かけて基本計画をまとめる。計画内容をもって、土地所有者である県との取得協議を深める。
24年度予算案に計画検討のための事業費2176万9000円を措置した。子ども、子育て世帯の利用を重視した公園づくりを目指している。
基本計画の中で施設機能、事業手法、工程案などを整理する。跡地は北大宮駅西側、大宮駅から約1q圏内にある。公民連携手法の適用可能性を見据え、民間事業者の意向・意見を聞く機会も設けるとみられる。
旧施設の解体完了から年数がたち、さら地の状態が続けば周辺から民間売却を求める声が出かねない。県からもこれまで、土地取得に関する検討の依頼が市にあった。
元々は合併前、旧大宮市が県に寄付した土地であり、今後の取得協議では過去の経緯も踏まえ、取得の在り方について合意を図る考え。
昨年12月の市議会では、子育て支援の充実・環境整備、にぎわい創出、公民連携手法活用などの観点から、利活用の方向性を早期に整理する考えを市側が示していた。具体的な予算措置に今回動いた。