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滋賀産業新聞
2024/02/13

【滋賀】県北部流域下水道 宇曽川中継ポンプ場の耐震補強

 県北部流域下水道事務所は、21年度に実施した耐震診断業務の結果に基づき耐震補強整備の実施を決定した彦根市須越町の東北部処理区「宇曽川中継ポンプ場」について、22年度委託した耐震補強設計業務は23年度完了し、予算措置等が順調にいけば24年度以降、耐震補強工事について発注公告し着工、早ければ1ヵ年、補強箇所数によっては2ヵ年で整備を進めたい考え。
 22年度NJS滋賀出張所(大津市)に委託した東北部処理区宇曽川中継ポンプ場耐震補強設計業務の設計対象は彦根市須越町地先の「宇曽川中継ポンプ場」の沈砂池・ポンプ室・土木構造物。建物は直接基礎形式でRC造地下3階から地上2階までの5階層。耐震性能は、物理的・経済的に「耐震性能2」(供用期間内に発生する確率は低いが大きな強度を持つ地震動)の確保が困難であることから、施設を更新するまでの間の段階的な耐震性能として「耐震性能2 」を確保する内容で設計を行った。委託期間は211日間で23年10月に完了している。
 同ポンプ場は00年に一度耐震診断を行っているが、14〜15年に改正された下水道施設耐震対策指針等の新基準に基づく再診断が必要となり、耐震診断および耐震補強案検討業務を21年度同じくNJS滋賀出張所に委託し完了。耐震補強整備を要するとの内容の診断結果が出ている。
 「宇曽川ポンプ場」(彦根市須越町)は、97年に整備された分流式中継ポンプ場。全体計画汚水量は毎分2万5140立方bで事業計画汚水量は毎分1万7830立方b。耐震補強工事は24年度以降発注公告し、対象箇所数によって1〜2ヵ年で施工を進めていく。

提供:滋賀産業新聞