姶良市は8日、過去最高額を更新する2024年度一般会計当初予算案を発表した。総額は359億1300万円で、前年度当初比0.6%(2億2100万円)の増。複合新庁舎や道路関係などの事業費計上が主な要因となる。蒲生複合新庁舎の建設に6億3043万円を充て既存庁舎等の解体に入るほか、東蔵王住宅3号棟の大規模改修に1億3757万円を配分する。
本庁舎や加治木複合新庁舎の建設に続く、蒲生複合新庁舎。建物規模はS造平屋建て約1500uを見込み、現在は東条設計が実施設計を進める。建設予定地は既存庁舎などの解体跡地となり、24年度から既存施設等(約2738u)を除却、新庁舎の本体発注を計画。25年度までの債務負担行為の限度額に7億9634万円を設定した。
庁舎整備では、老朽化に伴い本庁舎2号館(RC造3階建3164.2u、1995年築)の大規模改修も予定。外壁や空調設備などの改修、間仕切り壁を設置し、相談窓口の集約も見込む。工事請負費は3億8724万円を編成する。
土木路関係をみると、道路施設改修に1億7320万円、橋りょう維持整備に1億9600万円を予算化。道路新設改良は2億5781万円を計上し、12路線の整備を計画する。対象は本庁舎や加治木複合新庁舎など周辺の塩入春日線や宮島本線、役場前通線など。
東蔵王住宅の大規模改修は、公営住宅等長寿命化計画に基づき推進。3棟が並ぶ中、1号棟と2号棟の整備は終えており、過去の入札実績によると建築ほか設備分離(電気・機械)で発注した。3号棟の建物規模はRC造4階建982.19u、戸数は16戸。
このほか、業務委託で新学校給食センターのPFIアドバイザリーに2453万円、帖佐駅周辺デザイン形成まちづくり検討に1089万円をそれぞれ配分。清掃センターとクリーンセンターの運営・維持管理に計9億8125万円、都市公園の維持管理に1億3401万円を充てる。