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　いわき市（内田広之市長‌​）は8日、2024年度当初予算案の概要を発表した。一般会計は前年度当初比1.4％減の1446億3528万2000円。普通建設事業費は108億4921万2000円で16.3％減となった。水産業共同利用施設復興促進整備事業補助金の終了などが要因。
　新規事業では、都市下水路整備事業に2500万円を計上。勿来関田町地区の浸水被害軽減に向け、雨水函渠を新設するため設計を行う。このほか新規は、老朽化した森林休養施設・湯の岳山荘解体設計費843万2000円、ＪＲ四ツ倉駅前のトイレ再整備事業2570万円など。
　常磐地区の市街地再生整備関係で、公共施設を再編・集約し、民間機能との複合化を想定する交流拠点の整備事業費に1556万円を措置。官民連携（ＤＢＯ、ＰＦＩ）手法に基づく実施方針や要求水準の作成等を行う。25年度に事業者公募、着工時期は28年度当初、供用は30年度を想定している。
　公共施設等の老朽化対策関連では、道路構造物長寿命化事業に10億5953万4000円を充てる。17橋の修繕設計、19橋の修繕工などを実施する。小・中学校長寿命化改修事業に9億4997万2000円を計上。中央台東小学校、湯本第一中学校の外壁改修などを行う。公営住宅ストック総合改善事業は5億6444万3000円で、石名坂団地給水設備改修等を予定。
　流域治水プロジェクト・緊急重点河川改良事業に4億9925万円を充当し、内郷地区の金坂川ほか16カ所の護岸整備等を行う。
　特別会計1027億5852万7000円（6.6％増）、企業会計664億8918万3000円（0.9％増）を加えた予算総額は3138億8299万2000円（1.5％増）。