県特別支援学校等教育環境改善推進協議会が6日、鹿児島市の県社会福祉センターで開かれ、曽於地区の候補地として志布志市の2地区を選定した。2025年度に整備計画を策定。設置基準によると、校舎面積は3233u、運動場の広さは3600uと想定した。また、対象になる障害種は知的障害と肢体不自由、学部は小、中、高の三つの学部とすることが望ましいと結論付けた。
曽於地区は、地元から提案のあった2候補地を委員による評価を踏まえ優先順位を決定。候補地Aは高台にあり隣接地にこども園、小、中学校が点在、都城志布志道路のICも近くアクセスが良い。敷地内にある現在の建物を改修等により活用ができる。
2候補地の差異は、改修は必要だがAがBに比べ、少ない費用で行える可能性があることや、隣接地にこども園等があり交通手段が無くても行き来ができることが高評価となった。
伊佐・湧水地区は提案があった候補地の学校と特別支援学校が同じ敷地にあることで、日常的な交流を行いやすくなるが、施設の共用により双方の教育課程を実施する上で、制約が生じる可能性が高い。そのため、課題解決に向け地区の関係者と継続的に協議を行っていくことを確認した。
姶良地区は、通学バスの長時間乗車の解消に向け、姶良線の高速道路の利用を開始、乗車時間が80分から20分に短縮され、保護者から良好な意見が多く寄せられている。
教育環境改善の取り組みは、牧之原特別支援学校の児童・生徒の増加や校舎増築が難しいことから優先順位の一番に、長時間乗車の問題もある曽於地区に新設・分置の検討を開始。2番目は出水特別支援学校すら長時間乗車を理由に伊佐・湧水地区、牧之原管内は曽於地区での施設整備で狭あい化が解消されないため3番目に姶良地区での具体化を図る。