我孫子市は、2030年度の稼働を計画している新資源化施設(リサイクルセンター)の事業概要を明らかにした。整備手法はDBO方式を予定しており、24年度の庁内検討会で決定する。整備費の総額は約67億円。内訳は、解体等工事費約17億円、新設工事費約50億円。25〜26年度に建設地にある旧クリーンセンター解体工事および土壌汚染対策工事を実施し、27〜29年度の3か年で新施設の設計・施工を行う方針を示した。
24年度予算に、整備詳細計画見直し等業務委託料1485万円、土壌汚染対策工事実施設計業務委託料997万7000円を措置。18年に策定した整備詳細計画の見直しや、整備運営方針の検討を行う。また、建設地で土壌汚染が確認されたため、対策工事に向けた実施設計をまとめる。整備詳細計画見直し等業務を3月頃、土壌汚染対策工事実施設計業務を4月頃に一般競争入札で委託する。
24〜26年度を期間とする第四次総合計画第2期実施計画では、25年度から26年度にかけて、解体・土壌汚染対策工事および新資源化施設整備発注支援業務委託を実施する方針。解体工事と土壌汚染対策工事は一括発注の予定。
新資源化施設は、中峠2264の旧クリーンセンターに整備を計画している。敷地面積は約1・5ha。
隣接地では、23年3月からクリーンセンター(廃棄物処理施設)が稼働している。設計・施工事業者は、日立造船・りんかい日産・上村特定建設工事共同企業体。運営事業者は、あびこ環境テクノロジー。
20年3月策定の「クリーンセンター整備事業に係る環境影響評価書」における土地利用計画では、ストックヤードを含め、敷地面積約4500uとした。処理能力は36・9t/日の計画。内訳は▽不燃ごみ・粗大ごみ処理系列8・7t/日(破砕・選別)▽容器包装プラスチック類処理系列9t/日(選別・圧縮梱包)▽ペットボトル処理系列3・8t/日(選別・圧縮梱包)▽空びん類処理系列6・7t/日(選別)▽空き缶類処理系列2・9t/日(選別・圧縮梱包)▽剪定枝木チップ化処理系列5・8t/日(チップ化)。
資源化施設整備検討業務は、日本環境工学設計事務所が担当した。