県土整備部は2日、2024年度土木公共事業458億5500万円の予算概要をまとめ、県議会各会派に説明した。台風7号災害の復旧を継続するため、「ここ10年で最大規模」(県土総務課)となった。
予算案は知事査定を経て、21日開会予定の2月定例県議会に提出する。
内訳は補助と交付金の一般公共251億7500万円、単県公共98億1300万円、一般直轄事業37億0900万円ほか、災害公共は71億5800万円と手厚くした。
主な事業は地域高規格道路に37億9000万円。北条倉吉道路(延伸)(北条JCT)に19億3000万円、江府道路に17億5000万円を投入ほか、倉吉関金道路U期区間は調査費に1億円を充てる。
橋梁メンテナンスの橋梁補修やトンネル修繕、点検は19億9300万円、通学路安全対策には米子丸山線(下新印工区)など30カ所に10億2300万円を盛り込んだ。
治山事業は4億4900万円。継続14カ所に加えて、新規に余戸地区(鳥取市佐治町)と陽田町(米子市)の2地区の山腹を手当てする。
また、直轄事業は26年度供用を目指す北条道路に99億円、鍵掛峠道路に30億円、志戸坂峠防災に3億円を見込んだ。
このほか能登半島地震を踏まえ、沿岸を監視するカメラと水位計の設置に2900万円、人材育成と生産性向上で道路パトシステムの改修や橋梁補修のガイドライン策定に3500万円を計上した。
日刊建設工業新聞