県湖東土木事務所は、管内で進めている「野瀬川」の河川改良によって拡幅整備が必要となりPC構造の新橋梁による架け替えを計画している彦根市大藪町地先の野瀬川に架かる既存農道橋梁について、22年度委託した詳細設計を23年度完了し、河川改修の進捗をみながら事業費を確保し早ければ25年度にも新橋梁の架け替え工事について初弾として下部工工事を発注・着工し26年度までの2ヵ年で完了の後、27年度にも上部工を発注し1ヵ年で整備―の計3ヵ年程度で進めていきたい考え。
22年度に発注した野瀬川単独河川改良設計業務では、橋梁詳細設計を第一設計監理(湖南市)に委託。設計条件は、道路種別は農道において整備する1車線・幅員3bで橋長26b規模のPC造を計画する橋梁について、架設計画や仮設構造物(土留工)設計、施工計画、施工時道路迂回路図、橋台(橋台基礎)を含めた詳細設計を行う。設計速度は時速20q、荷重条件はA活荷重、死荷重・土圧・単位体積重量・許容応力は道路橋示方書共通編を準拠。主要交差条件・河川条件は野瀬川(計画流量秒速80立方b)。添加物件・地下埋設物件は無し。委託期間は23年5月末までで完了している。
同橋梁は、野瀬川の改良事業による河川拡幅に伴い既存の農道橋では延長が足りず、橋梁全体の新橋梁による架け替えを決定し、既存橋梁は撤去した。橋梁前後に農道があるため新橋梁は同じ場所に整備する計画。
野瀬川は、彦根市竹ヶ鼻町を源に、犬上川右岸側を北西に流れ、JR東海道本線を横過し、主要地方道大津能登川長浜線の下流で準用河川戸賀川を合流、彦根市大藪町で琵琶湖に流入する流域面積約3・8平方q、幹線流路延長約4・4qの河川。災害関連事業で実施済みの上流の約1q区間を除く約1・6qを対象に、滋賀県中長期整備実施河川のAランクに位置付けられ改良整備が進められている。橋梁1橋のPC造新橋梁による架け替え整備は事業費措置等が順調にいけば25年度にも初弾工事を発注・着工し、下部工2ヵ年、上部工1ヵ年―の計3ヵ年をメドに架け替えを施工・完了させたい計画。
提供:滋賀産業新聞