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建通新聞社(神奈川)
2024/02/06

【神奈川】川崎市 当初予算投資的経費は1000億円

 川崎市は2月6日、2024年度当初予算案を発表した。一般・特別・企業の3会計を合わせた総額は前年度比1・8%増の1兆5903億円。一般会計の投資的経費には前年度当初比で3%減となる1000億円を盛り込む。橘処理センターの建て替えが完了するとともに、浮島処理センターの基幹的施設整備が進んだため、前年度に比べ31億円減少した。
 市立学校の長寿命化改修を実施する「学校施設長期保全計画」の推進事業費には小中学校と高等学校合わせて50億円(前年比62%増)を計上。校舎51校、体育館32校の改修工事や設計に着手する。
 公営住宅整備事業費は市営住宅の建て替えに24億円(同34%増)を充て、初山住宅の新1・2号棟の建設工事、高石住宅と生田住宅の既存棟の解体工事に着手する。
 市街地再開発事業には22億円(同336%増)を投じ、京急川崎駅周辺や鷺沼駅前、登戸駅前などの再開発事業を推進する。連続立体交差事業費には34億円(同95%増)を計上し、JR南武線の連続立体交差事業を進める。
 河川整備事業費は五反田川放水路整備事業の進捗などにより52%減の18億円。このうち平瀬川・多摩川合流部の堤防整備には9000万円(32年度までの執行見込み額は98億円)を確保し、堤防整備に向けた準備工事に着手する。
 街路事業費には40億円(同9%増)を確保し、都市計画道路尻手黒川線など10路線の整備を推進。道路整備事業費には42億円(同1%減)を計上し、国・県・市道の整備を進める。同事業費のうち道路舗装事業費は1億円(同48%減)となった。
 橋梁架設改良事業費には42億円(同26%増)を充て、橋梁の耐震対策や長寿命化を継続。公園緑地施設事業費には61億円(同124%増)を計上した。
 下水道の建設改良事業費は下水管渠の整備に71億円(同22%減)、ポンプ場の整備に18億円(同20%減)、水処理センターの整備に117億円(同36%増)を配分する。水道は原水施設や浄水施設、配水施設などの更新や耐震化に計52億円(同20%増)、送・配水管の更新や耐震化には110億円(同14%増)、工業用水道は同じく原水施設や浄水施設、配水施設などの整備に27億円(同15%増)を確保した。
 新規事業では神奈川県の特別支援学校を建設する旧河原町小学校の体育館などの解体事業費に1758万円を計上。王禅寺処理センターでは基幹的施設整備に向けた長寿命化計画の策定に4523万円を充てる。

提供:建通新聞社