社会福祉法人恩賜財団済生会新潟県央基幹病院竣工記念式典が4日、三条市上須頃地内の現地で開かれた。花角英世知事をはじめ国会議員、県議会議員、地元市町村長、設計・施工関係者など約90人が出席した。
燕労災病院と三条総合病院が統合した県央基幹病院は、県が公設民営方式の病院として整備し、県済生会が指定管理者となり運営する。地域の救急医療や専門性の高い医療機能を集約し、これまで地域内で受け入れていなかった救急搬送の受け皿を目指す。3月1日に開院する。
式典に先立ち、花角知事と鉾岩崇佐藤総合計画社長、中原俊之清水建設北陸支店長による定礎石の除幕式が行われた。式辞で花角知事は「県央基幹病院を中心に、病院や診療所等の役割分担や連携により地域が一つの病院のように機能することで、住民の皆様が県央地域で安心して生活できる医療提供体制の構築を目指していく」と述べた。その後、花角知事は完成したばかりの病院内を見て回った。
建設規模はS一部SRC造およびRC造(免震構造)他9階建て延べ4万2742・27平方メートル。病床数は400床。断らない救急(ER救急)を掲げ、疾患や病状の区別なく年間6000件程度の救急搬送の受け入れを目指す。
施工は建築工事が清水建設・新発田建設・栗田工務店JV、空気調和設備がダイダン・NNCエンジニアリング・日新工業JV、電気設備がユアテック・八重電業社・大方電機JV、衛生設備が菱機工業・大洋工業・カサイJV、外構が吉田建設。設計は佐藤総合計画・基設計JVが担当。