中土佐町は、黒潮本陣敷地内に移転する新美術館の建設を4月にも指名競争入札で発注する。建築・電気・機械・外構工事を一括で発注する。
規模は鉄筋コンクリート造一部2階建て延べ580平方b程度。1階は大賞展審査ができるエントランスと太平洋を望むカフェスペース(125平方b程度)、多種多様なレイアウトが可能な移動間仕切り式の展示室(137平方b程度)、収蔵庫(102平方b程度)を配置。また、町内作家の作品を期間限定で展示する荷ほどきスペース兼アートスペース(33平方b程度)や事務室を設ける。
2階にはワークショップができるフリースペース(61平方b程度)、画材庫(11平方b程度)と収納(26平方b程度)を配置。外側には制作活動ができる広場、黒潮本陣をつなぐコリドーを設ける。工期は約10カ月。工事費は本体工事と外構工事を含めて4億〜5億円を見込んでおり、2024年度当初予算に計上する。
現施設は津波浸水の想定区域内に位置しており、災害で収蔵品を失う恐れがある他、湿温度管理が難しいなどの課題があるため、高台へ移転する。
建設地は久礼8009ノ11。黒潮本陣の駐車場内。基本・実施設計は上田建築事務所(高知市)が担当した。
提供:建通新聞社