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建通新聞社四国
2024/02/06

【徳島】小松島市 和田島北部に避難タワー建設 25年度工事着手 

 小松島市は、南海トラフ巨大地震で高さ3〜5bの津波襲来が予測されている和田島町の北部地区に、津波避難施設(避難タワー)を建設する。2月にも地質調査と測量設計を、2024年度に一括で基本・実施設計を指名競争入札で委託する予定。造成工事を経て25年度にも本体工事に着手し、26年3月までの完成を目指す。
 建設地は、海上自衛隊小松島航空基地北側にある民有地の山林(和田島町遠見)。和田島町の北部地区は津波発生時、現時点では津波避難場所までが遠く、他の避難施設の収容人数が満員となってしまうため「特定避難困難者」が810人発生すると推測されている。これを受けて610人収容可能な避難施設を建設する。残り200人は和田島ポンプ場への避難を想定している。
 避難タワーは鉄筋コンクリートの2層構造、高さは最大で13bを考えている。避難場所は高さ7bと10b地点に建設する予定。施設内には一時避難に必要な備蓄倉庫や太陽光パネル、LED照明の設置を検討している。簡易トイレを設置し、間仕切りしたプライベート空間を設ける。屋上にはヘリポートを整備する。
 総事業費は4億4300万円を予定。避難施設の形状や規模、建設地、設備などを検討する「和田島北部地区津波避難施設整備基本計画策定業務」は、エイト日本技術開発徳島支店(徳島市)が担当した。

提供:建通新聞社