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建通新聞社四国
2024/02/06

【香川】高松市 中央公園再整備 基本設計まとめへ 

  高松市は1月29日、中央公園再整備に向け「第3回民間活力をいかした高松市中央公園再整備検討委員会」を開催し、多目的ひろばは天然芝5000平方b、木陰ひろばやキッズ広場を設ける他、夜間は噴水や園路などをライトアップすることを報告した。緑地面積・緑被率は現在と同程度の約1万9000平方bを確保することや、公園内の高木約1400本のうち施設整備の支障となる樹木や防犯上問題となる樹木を除き、基本的には保全する方針であることを示した。
 4月上旬の第4回委員会で基本設計最終取りまとめ案を作成。市民からの意見公募を経て基本設計をまとめる。24年度に実施設計を進め、25年度以降に着工する。基本設計業務はオオバ四国営業所(高松市)が担当している。
 基本設計の考え方として、全体のゾーニングは既存施設を可能な限り生かした施設配置とし、北東側(中央通り側)にメインエントランスを設け公園と一体性を持たせることで、公園内への動線を確保する。舗装広場にもなり、キッチンカーやフリーマーケットなど、にぎわいスペースとしても活用できる。
 公園中央部に多目的ひろばを設け、南側に木陰ひろば、キッズ広場、わんぱくひろばを配置する。多目的ひろばは平常時は多世代が集う市民憩いの場、災害時は一時避難地としても機能する。わくわくひろばは児童(6〜12歳)を対象とした遊具ひろばにする。石の広場との階段部を活用し人研ぎすべり台を設置する。
 キッズひろばは幼児(3〜6歳)を対象とした遊具ひろばでイサム・ノグチ遊具と併設しインクルーシブ遊具などを設置する。木陰ひろばは現況樹木を可能な限り残し、夏場の緑陰を確保する。
 夜間利用・夜間景観では交流の場となり、安心してくつろげる空間を提供するため、アップライティング照明やフットライト照明、スポットライトなどの整備や太陽光の照明灯など省エネ対策も行う。
 菓子工房「ルーヴ」(高松市)が建設するカフェは公園北側(市役所側)の地下階段の東側に配置する。
 カフェの東側と公園中央部にはデザイン性に配慮したトイレを設置する。トイレは建築職の市職員によるデザインコンペを2月中旬に行いデザインを決める。
 中央公園は市営球場跡地に建設、1986年4月5日に開園した。面積は3万4975平方b。場所は番町1ノ11。

提供:建通新聞社