東北地方整備局湯沢河川国道事務所は、雄物川で行う山田頭首工改築の本体工事に関し、3月頃に本局からWTO案件として公告する。概算工事費は30〜50億円。固定堰を可動堰とするため、コンクリート工や根固工の製作据付などを行うもので、工期は約32カ月。
山田頭首工(湯沢市山田)は昭和27年に竣工、同45年に改築された延長270m(可動部L56m、固定部L214m〔魚道部含〕)規模の施設。洪水が発生した際に水位が計画高水位まで上昇するなど、流下能力の不足が課題となっているため、固定堰を可動堰に改築し、流下能力の向上を図る。詳細設計は日本工営でまとめた。
5年8月には、ゲートの新設工事(扉体4門、戸当たり4門、開閉装置、操作制御装置)をWTOで契約(施工:飯田鉄工)、9年3月31日の工期で進めている。
3月に公告する本体工事は固定堰を可動堰に改築するため、◇コンクリート工(約10,000㎥)◇根固工(5t)製作据付(約3,500個)◇根固工(3t)製作据付(約2,500個)◇平ブロック(10,000個)◇構造物撤去工―を行うもの。
提供:
秋田建設工業新聞社