京都府は2日、令和5年度第3回入札監視委員会(安保嘉博委員長)を開き、入札及び契約手続きの運用状況を報告した。
令和5年8月1日〜11月30日の間に契約した建設工事の総契約件数は474件。平均落札率は91・0%で、前年同期(91・2%)と比べ0・2ポイント減となった。
474件の内訳は、一般競争入札が438件で平均落札率は91・0%(前年同期91・1%)、指名競争入札が21件で平均落札率は90・5%(同90・6%)、随意契約が15件で平均落札率は93・2%(同95・8%)。
期間中に府外企業に入札参加を認めた工事は45件。内訳は、鋼橋やPC橋等の橋梁上部工や消化ガスタンク等の専門工事6件、技術的難易度が高いトンネル工事1件、法面処理・特殊舗装等工事のうち特殊機械や専門技術を要するもの1件、特殊機器(設計やシステム開発を伴うもの)の工場製作を含む設備工事及びその点検・修繕工事31件、重要文化財建造物の保存修理工事のうち高度で特殊な技術を要するもの6件、府内に施工できる企業がないか極めて少ない個別の工事0件、WTO対象工事0件。
府外企業に入札参加を認めた工事45件の平均落札率は93・2%(平均参加者数2・6社)。このうち府内企業が落札した工事は17件で平均落札率は91・8%(平均参加者数4・3社)、府外企業が落札した工事は28件で平均落札率は94・0%(平均参加者数1・6社)。
令和3年度以降の各期の平均落札率[工事]をみると、▽令和3年4月〜7月…88・5%▽令和3年8月〜11月…89・7%▽令和3年12月〜令和4年3月…89・6%(令和3年度通期…89・3%)▽令和4年4月〜7月…90・4%▽令和4年8月〜11月…91・2%▽令和4年12月〜令和5年3月…91・0%(令和4年度通期…90・9%)▽令和5年4月〜7月…90・7%▽令和5年8月〜11月…91・0%−となっている。
一方、物品購入は総契約件数126件で平均落札率は78・8%(前年同期82・3%)。内訳は、一般競争入札が116件で78・3%(同81・6%)、指名競争入札が5件で68・2%(前年同期は0件)、随意契約が5件で100・0%(同96・3%)。
入札監視委では、抽出案件として、工事4件(▽国道429号道路新設改良工事(榎峠トンネル(仮称))他▽令和5年度府営農村地域防災減災事業菅地区下すべ内池改修工事▽交通監視用テレビカメラ整備工事(5−19)▽府立向日が丘支援学校仮設校舎冷温水ポンプ施設工事、物品1件(▽液体クロマトグラフ質量分析計)、プロポーザル1件(▽旧総合資料館敷地暫定活用事業)の計6件について、入札経緯等の報告を受け、審議を行った。