横浜市港湾局は、新本牧ふ頭の整備事業に伴い、「新本牧ふ頭連絡道路」を新設する。延長は約2・8`。既存道路を改良し、4車線道路を整備する計画だ。今後、現地調査や既存道路の利用者との協議を行い、局内で計画を詰める。必要があれば2024年度に測量を委託する。
新本牧ふ頭連絡道路は、本牧ふ頭D突堤基部と新本牧ふ頭内を結ぶ。幅員の構成は車道3・5b×4、片側歩道3b、中央分離帯1bの4車線道路。幅員12bの既存道路を拡幅、線形改良して整備する。
新本牧ふ頭の整備事業では、横浜市がロジスティクス拠点となる新本牧ふ頭第1期地区約40fを、国がコンテナターミナルとなる同第2期地区約50fを築造中。事業期間は31年度まで。
これまで、新本牧ふ頭の交通は、既設のD突堤1号線(6車線)と平面構造の臨港幹線(D区間、未整備)で処理する計画だった。ただ、両線は重複区間が長く、臨港幹線の整備後もD突堤1号線で渋滞が生じる可能性が高いため、別途新本牧ふ頭連絡道路を新設することとした。主に第1期地区の交通を担う。
〜臨港幹線(D区間)は高架構造検討〜
新本牧ふ頭につながる道路として、連絡道路の他に国が臨港幹線(D区間)を整備する。本牧ふ頭D突堤を起点とし、新本牧ふ頭を終点とする4〜6車線の道路で、第2期地区の交通を担う。高架構造とする方向で、国と横浜市が協議を開始した。
高架化することで、D突堤1号線との重複を解消し、より多くの交通をさばける。また、新本牧ふ頭連絡道路とは立体交差する形となり、第1期地区と第2期地区の動線が重ならないため、車両をスムーズに処理できると想定する。
新本牧ふ頭の埋め立ての進捗を見ながら、設計の委託時期を決定する。
提供:建通新聞社