高松市は、次期ごみ処理施設整備として南部クリーンセンター内に新焼却施設を建設し、破砕・資源化施設では延命化工事を行う。両施設ともに2028年度に着工し33年3月竣工予定で、33年度の供用開始を目指している。PFIなど整備手法は今後、検討していく。
西部クリーンセンター(川部町930ノ1)は32年度に稼働を終了する。南部クリーンセンター(塩江町安原下第3号2084ノ1)も同時期に稼働後約30年を経過するため、33年度以降、焼却施設は西部と南部のクリーンセンターを集約化する。新焼却施設は南部クリーンセンター南側に整備し、破砕・資源化施設は能力増強を含む延命化工事を行う予定だ。
新焼却施設の暫定施設規模は24時間当たり452d(24時間当たり約150dが3炉)。検討対象とする処理方式はストーカ式ごみ焼却方式、流動床式ごみ焼却方式、シャフト式ガス化溶融方式か流動床式ガス化溶融方式。
破砕・資源化施設の暫定施設規模は1日当たり69d(破砕46d、資源化23d)。
次期ごみ処理施設は、ビオトープや遊具の設置などにより市民が気軽に来場できる施設に整備する。また、施設見学や環境学習を通じ、3R啓発のための場とするなど、ごみ処理だけではなく環境全般を学べる環境学習機能も整備する。
防災機能では施設自体の強靱(きょうじん)化に加え、大規模災害時にも施設を稼働できるため、電力や熱を供給し防災活動の支援が行えるよう検討していく。
「次期ごみ処理施設整備に係る環境影響評価等業務」はパシフィックコンサルタンツ四国支社(高松市)が担当している。環境影響評価、施設整備基本設計、PFI等導入可能性調査、測量、地質調査、地歴調査、造成基本設計と造成実施設計を行う。
「廃棄物エネルギー利活用基本計画策定業務」は建設技術研究所四国支社(高松市)が担当。次期ごみ処理施設の余熱と発電した電力の利活用について、基本的な方向性や実現可能性のある利用用途を検討、整理してまとめる。
提供:建通新聞社