岡山県教育委員会は2024年度当初予算に、県立高校の長寿命化改修11億5254万円、高校等校舎改修3億6082万円、特別支援学校校舎整備2億7189万円、県立特別支援学校長寿命化改修1億9757万円、岡山盲学校・岡山聾学校校舎等整備事業基本計画策定・大規模施設建設事業評価実施のための経費826万円などを要求している。
岡山盲学校・岡山聾学校の校舎等整備は、23年度中に基本構想をまとめ、24年度に新たな校舎整備に向けた基本計画の策定と大規模事業評価を行う。順調なら25年度に基本設計と実施設計、26年度の着工を予定している。29年度の開校を目指して工事を進める。
素案によると、新たな校舎は、岡山市中区土田51地内の岡山聾学校運動場に視覚障害教育部門と聴覚障害教育部門を併設した一体的な施設として整備する。施設形態は共用部門を除き、視覚障害教育部門の建物と聴覚障害教育部門の建物を別棟にするなど、基本的な生活空間を分離したタイプを想定している。総事業費は約50億円を見込む。
施設規模は、校舎、寄宿舎、給食調理場とも児童生徒数に見合った施設を新たに整備する。23年度の児童生徒数は岡山盲学校が29人、岡山聾学校が51人とピーク時の4分の1程度に減少している。体育館は、岡山聾学校の現体育館を改修し、共用の体育館として整備する。現体育館の規模は鉄骨造平屋742平方b(73年築)。運動場は視覚障害と聴覚障害、発達段階に対応する遊具を備えたものとする。
学校周辺の環境整備は、段差のない十分な広さの歩道整備や展示ブロック、音響式信号機などについて関係機関と協議を進める。
主な要求額は次の通り(単位・万円)。
▽県立高等学校建物管理維持補修2億4089▽同大規模修繕(防球ネット、給水管改修など)9957▽特別支援学校建物維持補修、エレベーター改修工事実施設計など1億0792▽県立高等学校等空調公費化事業2億2636▽県立学校等教育施設警備委託6620▽県立学校IT基盤整備事業3億6706▽埋蔵文化財緊急調査受託2億5942▽県立学校校舎改修など3億6082▽同長寿命化改修11億5254▽同ブロック塀改修工事7504▽同施設環境整備事業(屋上防水改修)8350▽学び舎環境整備事業6094▽特別支援学校校舎整備2億7189▽同長寿命化改修1億9757▽岡山盲学校・岡山聾月学校校舎整備事業826
〔債務負担行為〕
▽県立高等学校等空調公費化事業リース契約空調設置・更新(25〜34年度)限度額2億9190▽県立高等学校校舎等長寿命化改修工事(25年度)限度額5億0638▽県立特別支援学校校舎等長寿命化改修工事(25年度)限度額3億9742
「
提供:建通新聞社」