建設新聞社
2024/02/01
【東北・宮城】約19億で西松建設/鳴瀬川ダムの転流工
東北地方整備局は、加美町に計画している鳴瀬川ダムの転流工となる仮排水トンネル工事の施工者を西松建設に決めた。WTO対象一般競争で1月18日に開札し、1落の18億8520万円、評価値10・2376で決定した。
入札には落札者のほか青木あすなろ建設、佐藤工業、奥村組、大林組、安藤ハザマ、東亜建設工業、森本組、大日本土木、岩田地崎建設、大成建設、植木組、飛島建設(無効)、大本組(無効)が応札したほか、鴻池組が不参加。段階的選抜方式を採用した。予定価格は20億4888万円、調査基準価格は18億8496万円。総合評価は技術提案評価型S型。
鳴瀬川ダムは、加美町漆沢筒砂子地先の鳴瀬川水系筒砂子川に新設する。設計概要書によると、転流工はダムサイト左岸の山間部に延長997b、トンネル径4・9bの馬蹄形で計画。対象流量は毎秒約180立方b。基本断面積は約27平方bで、小断面NATM工法により下流側から発破掘削を行う。詳細設計は日本工営、地質調査は川崎地質が担当した。
工事内容は掘削・覆工が各997b。坑門工、上流仮締切工、仮設工が各一式。主要資材はセメント約880d、コンクリート約1万0390立方b、ロックボルト約8300組、鉄筋約55d。工期は999日間で、26年12月ごろまで。
提供:建設新聞社