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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/02/01

【群馬】前橋市が最終処分場で基本設計を来年度委託


前橋市は小坂子町別所などの約8haへ新設する最終処分場について、2024年度の上半期中に基本設計の委託を計画している。入札方式は公募型プロポーザル方式を含め検討しているところ。25年度までの2カ年で基本設計をまとめ、27〜28年度に生活環境影響調査、28〜29年度の実施設計を経て30年度の工事着手を目指している。基本計画段階での概算事業費は約85億1500万円となっている。
現在、埋め立てを行っている最終処分場は前橋市最終処分場(荻窪町553−3)と富士見最終処分場(富士見町石井1873−2)の2カ所あり、いずれも埋め立て率が高く残余容量がひっ迫している。それぞれの残余年数は前橋市最終処分場は33年度、富士見最終処分場は28年度までとなっていることから、新しい最終処分場の整備を計画した。
22年度末に基本計画を策定。本年度は基本計画を基にして地元との調整といった、着手に向けた準備を進めているところ。基本計画は八千代エンジニヤリング(東京都新宿区)がまとめた。
建設予定地は小坂子町別所などの約8haで、焼却残渣と不燃残渣の埋立地として利用する。敷地面積約8haのうち、約3haを埋立地とする。
また、管理棟と浸出水処理施設の複合施設と防災調整池などのほか、付帯施設として覆土置き場や埋め立て地内の区画堰堤、搬入道路、切り回し道路なども整備する。
埋立地の施設構造はオープン型処分場を想定。埋め立て容量は21万1000立方m規模となる。遮水構造は二重の遮水シート構造と二重の遮水シート+ベントナイト層+コンクリート構造を採用する。
浸出水処理施設は処理能力を1日90立方m、浸出水調整槽容量1万3800立方mを想定。処理水は南西へ約2600m地点にある芳賀東部工業団地付近で五代川に放流する。管路は道路下へポリエチレン管での整備を予定する。防災調整池は、コンクリート構造形式で、約2万9000立方m規模で計画している。
概算事業費は全体で85億1498万円を試算している。内訳としては◇埋立地=42億1600万円◇浸出水処理施設=25億9798万円◇管理棟・道路・放流管など=7億1900万円◇設計・調査・測量・用地費等=9億8200万円−となっている。