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滋賀産業新聞
2024/02/02

【滋賀】多賀町の2024年度当初予算案

 多賀町は1日、2日開会の3月議会定例会に上程する一般会計55億4900万円、特別会計(9会計)19億6765万5千円、企業会計(2会計)14億6026万4千円から成る総額89億7691万9千円の令和6年度当初予算案を公表した。会期は28日までの27日間。
 一般会計の対前年度当初比は、11・6%(5億7700万円)の増。普通建設事業費(投資的経費)は継続のスマートIC整備事業、都市公園整備事業のほか多賀小学校南校舎棟増築事業、高齢者就業施設のシルバー人材センター事務所整備事業費などを計上し28・5%(1億2493万円)増の5億6295万円となった。
 予算編成にあたっては、安心・安全なまちづくり、社会保障費を最優先に「子育て支援、教育の充実」、「定住・移住促進、地域の元気づくり」に重点配分すると共に、防災・産業の活性化、福祉サービス向上、環境対策、DXの推進等、住みよいまちづくりに向けた予算を確保。
 主なものは、児童数増加に対応し多賀小学校で校舎棟増築を行う小中学校施設整備事業費に1億2670万円、高齢者雇用安定法に基づく多賀町シルバー人材センターの事務所建設費に5150万円、「(仮称)結いの森公園」都市公園整備事業は最終整備年度の遊具工事費4999万円、管理費1200万円をそれぞれ計上。
 都市基盤整備では、橋梁等重要な道路構造物の定期的な点検等をはじめ町道の新設・改良・舗装修繕や交通安全施設整備費に7263万円、多賀スマートIC整備事業費8191万円では、アクセス道路上り線関連工事等を負担。萱原地区の急傾斜地崩壊対策事業費に4500万円、土地改良事業費3341万円では、県事業負担のほか前野池の耐震対策事業費や高宮池ため池水位監視システム導入経費などを予算化。
 このほか、大滝神社本殿屋根葺替工事費5692万円、多賀大社観光トイレ整備補助金2277万円、林道下山線トンネル維持補修事業373万円など。

 令和6年度当初予算案の概要は次の通り(関係分のみ抜粋、▼印は新規・拡充)。

 【子どもの育ちと子育て】
▼子ども・子育て支援事業=305万円(第3期子ども・子育て支援事業計画策定)
▽保育所運営事業(多賀ささゆり保育園)=4億3420万9千円(▼多賀ささゆり保育園給食調理業務委託化、主食提供他)
▽保育所運営事業(大滝たきのみやこども園・久徳うぐいすこども園)=3億3061万5千円(▼大滝たきのみやこども園給食調理業務委託化、全園主食提供他)
▽子育て支援対策事業=7798万2千円(▼児童登退所管理システム導入他)
▽新公園施設整備事業=4999万5千円(遊具)、1200万円(管理)(▼「仮称」結いの森公園の遊具・土木工事完了、供用開始後維持管理)
▽事務局費教育振興事業=1億2879万9千円(▼多賀中学校STREAM教育推進他)
▽小中学校施設整備事業=1億2670万円(▼多賀小学校施設整備他)
▼中学校振興事業=160万円(▼指導者デジタル教科書更新)

 【生涯学習・協働】
▽文化財保護・調査事業=5692万6千円(▼大滝神社本殿屋根葺替工事、▽史跡敏満寺石仏谷墓跡・名勝胡宮神社社務所庭園の保存整備事業)
▼文化財地域計画関連事業=891万7千円(▼多賀町文化財保存活用地域計画に基づく文化財台帳整備、研修会等開催)

 【安全・安心・健康】
▽社会福祉協議会活動事業=1610万円(▼第3期地域福祉活動計画策定・基礎調査/24〜25年度)
▼高齢者就業施設整備事業=5150万円(▼多賀町シルバー人材センター事務所建設)
▽総合福祉保健センター運営事業=1460万3千円(「ふれあいの郷」運営管理・維持補修)
▽常備消防事業=1億5638万円(▼犬上分署救急消毒室事業負担金他)
▽消防・防災施設等整備事業=3929万6千円(▼八重練区/除雪機、▼尼子区/AED、▼霜ヶ原区/投光器等、▼佐目区/消防ポンプ、▼久徳区/備蓄倉庫等、▼土田区/AED等)
▽災害対策事業=552万8千円(▼災害対策基本法に基づく地域防災計画更新計画策定業務他)

 【環境・コミュニティ】
▽地方創生事業=2091万8千円(▼地域おこし協力隊増員他)
▽コミュニティ助成事業=320万円(▼月之木区/除雪機整備、▼富之尾区/複合機整備等)
▽個性輝くまちづくり活動支援事業=900万円(▼敏満寺区/集会所建築他)

 【まちの活力】
▽獣害防止対策事業=3197万円(▼小規模農地獣害対策事業補助金拡充他)
▽森林整備事業支援補助金=906万3千円(▽大滝山林組合森林整備事業支援)
▽林道整備事業=373万円(▼林道下山線維持補修工事他)
▽災害に強い森林づくり事業=922万円(旧里山防災・緩衝帯整備事業他)
▽森林資源循環利用促進事業=226万8千円(▽町産材利用住宅新築補助、県産材活用住宅リフォーム・耐震改修への県制度上乗せ補助)
▽商工振興事業=2658万円(住宅リフォーム促進補助、がんばる商店応援補助店舗整備支援)
▽小口簡易資金事業=51万円(▽小規模事業者融資斡旋他)
▽観光事業=2277万9千円(▼多賀大社観光トイレ整備補助金交付他)

 【都市基盤・住環境】
▽若者定住支援助成金交付事業=648万1千円(若者または多世代同居の住宅新築・増築に固定資産税3年相当額助成、町内事業者利用には割増助成他)
▽空き家対策事業=357万7千円(倒壊危険空き家の除却経費一部補助、川相地区お試し住宅移住促進)
▽公共交通対策事業=1億0004万2千円(▼近江鉄道線上下分離方式への移行に伴う近江鉄道線管理機構負担金、▽愛のりタクシー等運営負担金およびコミュニティバス運行費補助金)
▽合併処理浄化槽設置事業=348万円(合併処理浄化槽設置及び維持管理補助)
▽土地改良事業=3341万2千円(▼ため池事業前野池耐震対策事業、▼尼子池耐震対策県負担金、▼高宮池ため池水位監視システム導入、犬上川ダム事業費負担金及び小規模土地改良事業補助他)
▽除雪対策事業=1863万2千円(町道除雪、凍結防止作業)
▽道路新設・改良・舗装事業=7263万円(▼橋梁等重要道路構造物定期点検、町道新設・改良・舗装修繕他)
▽スマートIC整備事業=8191万円(アクセス道路上り線関連工事等に係る経費負担)
▽急傾斜地崩壊対策事業=4500万円(萱原地区急傾斜地崩壊対策工事)
▽地籍調査事業=1031万9千円(継続の梨ノ木地区と多賀地区)

 【行財政】
▽入札・契約管理事業=117万1千円(▽電子入札システム、▽入札監視委員会他)
▽入札参加資格申請共同受付事業=27万8千円(滋賀県・県下19市町入札参加資格申請受付事務共同化)
▽6町行政情報システム共同利用事業=4889万6千円(県内6町行政情報システム共同利用)
▽AI―OCRシステム利用事業=66万円
▽AI議事録システム導入事業=25万8千円
▽公開型GISシステム利用事業=99万円
▽固定資産税課税資料作成業務=976万5千円(▽24年度/家屋図データ更新、▽25年度/現地調査他)
▼町勢要覧作成事業=300万円(町勢要覧作成/24〜25年度)
▼ガバメントクラウド整備事業=1億8365万2千円(▼自治体行政システム18業務標準化に係るデータ移行)
▼情報発信ツール整備事業=396万円(▼LINE導入によるSNS環境整備)

提供:滋賀産業新聞