建通新聞社
2024/01/31
【大阪】西高速 新名神事業費見直し 1270億増
NEXCO西日本は、1月29日に事業評価監視委員会(委員長・宇野伸宏京都大学大学院教授)を開き、近畿自動車道名古屋神戸線(新名神高速道路)大津ジャンクション〜城陽間の事業再評価(原案)を承認した。事業費は1270億円増の約7657億円に見直す。
増額の主な内容は、宇治田原トンネルの掘削時の切羽崩落に対応する補助工法の範囲拡大、切羽崩落対策工などに238億円、労務・材料単価上昇への対応に498・4億円。滋賀県域の切土掘削や橋梁基礎杭の構築に際する硬岩の対策工に229・9億円、城陽スマートインターチェンジ(IC)付近の地盤改良範囲の拡大に220・2億円を追加する。
その他に、滋賀県田上地区の法面補強工に48・3億円、大津大石トンネルのインバート下面への薬液注入工などの沈下対策に36・2億円、宇治田原IC予定地のウッドチップの埋め立て処分に20・2億円の増額が必要としている。
これらの対策工の追加などにより、同区間の2024年度の事業完成(暫定4車線)は困難な状況とする見通しを示しており、今後の工事進捗を踏まえた工程精査を行う予定だ。