美郷町商工観光交流課は、安楽寺地区(旧六郷わくわく園跡地、ゲートボール場跡地)で宅地開発を計画、昨年12月にプロポーザルで基本・実施設計を公告したが参加者がいなかったため、履行期限を延長し再公告した(入札情報8面)。当初は履行期限を8月30日としていたが、スケジュールがタイトとの声もあったため11月29日に延長。これに伴い、10月から進める予定だった宅地造成は7年度の着工となる見通し。工事費は7年度当初予算に要望する。
事業は、若者世代の転出抑制と移住者の増加につなげるため、更地となっている旧六郷わくわく園跡地(六郷字安楽寺311、7,229.28u)、ゲートボール場跡地(同321−1、1,271.86u)を住宅用地として宅地開発し、分譲するもの。県道角館六郷線沿いに位置し、国道13号まで約1km、JR飯詰駅まで約4kmとアクセスが良好な環境で、両跡地から直線距離で約200m先にある旧六郷公民館跡地では、子育て支援拠点施設の整備計画も進められている。
区画数は北側の旧六郷わくわく園跡地が20区画前後、ゲートボール場跡地が4区画程度を想定。分譲は町が行い、住宅用地以外の土地は町の所有・管理とし、遊歩道や緑地などの共用空間とする予定。共用空間は「自然環境」「住環境」「子育て環境」「雪国環境」に配慮し、通常の分譲地と異なる雰囲気や佇まいのエリアを目指す。
また、住宅建設後はわくわく園跡地に隣接する安楽寺児童公園(都市公園・面積1,742u)の利用が考えられることから、同公園の遊具配置や付帯施設の改修など、魅力向上のための利活用も検討する。同公園には現在、すべり台1基、ブランコ1基のほか、男女兼用の水洗トイレ1カ所を配置している。
参加申込書の提出期限は2月13日。参加資格には、宅地造成や工業団地造成等の設計など類似業務の元請実績を求める。ヒアリング審査会は3月18日の予定。提案内容には「美郷町環境配慮型美郷暮らし整備事業基本構想」を踏まえ、◇設計に係る基本理念および実施方針 ◇区画の数や配置および住宅用地以外の土地に関する提案 ◇公園を含む周辺環境に関する提案―の3項目を設けている。
提供:秋田建設工業新聞社