湯沢市商工課は、Orbray(東京都、旧アダマンド並木精密宝石)の新本社・新工場建設に伴い実施する成沢工業団地と旧湯沢商工高等学校跡地(現県有地)の造成に関し、新年度当初予算に道路新設費と1期造成費を要望している。道路新設は成沢工業団地に延長300mを新設、1期造成は高校跡地の造成を行うもの。道路新設は5月頃の着工、1期造成は6月議会での承認を得て7月頃の着工を目指す。
事業は、Orbrayの新本社・新工場建設地として、成沢工業団地の空き区画すべてと、同団地東側に隣接する高校跡地を造成し、同社に売却するもの。成沢工業団地は東北中央自動車道・湯沢ICから約2.2km北にある約41,474uの団地で、5区画のうち4区画(2〜5区画:約33,155u)が空き区画となっている。また、隣接する高校跡地の敷地面積は22,334u。
現在は、造成に向けた測量・実施設計・開発行為図書作成・調査業務を柴田工事調査で進めている(履行期限:6年3月8日)。また、県有地を取得するため、12月補正予算で債務負担行為9,240万円を確保しており、今月18日に県と用地売買の仮契約を締結している。今後は、3月議会で用地取得の議決を得た後、4月に本契約する予定。
6年度は成沢工業団地に延長300mの道路を新設するほか、1期造成として高校跡地の造成を行う。工事費を新年度当初予算に要望しており、予算化後、新年度早期に公告。このうち1期造成は6月議会での契約承認を経て7月頃の着工、年度末の完了を目指す。
7年度は2期造成として成沢工業団地を造成し、同年度の事業完了を目指す。
Orbrayの新本社・新工場建設計画は、新本社(約5,000u)、(仮称)岩崎工場(約30,000u)を新設するもの。新工場には近隣の既存工場(湯沢、湯沢第二、横手)を集約し、各工場は売却などを検討。用地購入や建設費などを含め、投資額は100億円強を見込んでいる。
7年後半から8年に第一期工事(新本社社屋建設、本社機能等一部移転)、同年後半から14年にかけて第二・三期工事(工場建設、湯沢・湯沢第二・横手工場移転)を行う予定となっている。
提供:
秋田建設工業新聞社