トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(群馬)
2024/01/29

【群馬】木賊温泉地区の谷止工4基を2月中公告へ

県利根沼田環境森林事務所は川場村川場湯原地内の木賊温泉地区で行う復旧治山事業の初弾工として、谷止工4基を一括とし2月中に公告する。入札方式は条件付き一般競争入札、工期は10カ月を予定している。測量設計は群馬県森林組合連合会(前橋市)がまとめた。
今回の工事は県道平川横塚線沿いに流れる薄根川の西側の支流に、工区を2カ所に分けて谷止工4基を新設するもの。コンクリートボリュームは1工区の第4谷止工が206・8立方m、第5谷止工は237立方mで合計443・8立方mとなる。また2工区は第4谷止工が193・6立方m、第5谷止工は294・6立方mとなり合計で448・2立方m。1、2工区合わせたコンクリートボリュームの合計は932立方mとなるとしている。
同地区では近年の度重なる集中豪雨により、渓岸浸食が著しく進行し、渓床には不安定土砂や倒木が堆積している。保全対象として人家9戸、旅館1戸、県道平川横塚線、畑などがあり、このまま放置すると重大な被害の発生が想定され地域から早期の対策が求められていたため、今回の復旧治山事業が計画された。
谷止工整備により渓床勾配を緩和し、土砂の流出防止および渓岸浸食の防止を図るほか、併せて渓流内にある倒木の除去を行い、下流への流出防止を図るものとしている。
全体計画として、1工区に谷止工3基、2工区に5基、計8基の施工を予定。1工区のコンクリートボリュームは合計687・1立方m、2工区は合計1288・2立方m、全体計画での合計は1975・3立方mとなる。2025年度を完成予定としており、24年度以降に谷止工4基の発注を計画している。
同地区での谷止工は既設のものが6基あり、19年から21年にかけて4件に分けて発注、全て小坂建設(沼田市)が施工を担当した。