日本工業経済新聞社(埼玉)
2024/01/25
【埼玉】上里町 第8回神保原駅北まちづくり協議会を開催
上里町が進めている神保原駅北口まちづくりにおける新路線の駅北東通り線や拡幅・クランク形状の交差点解消などに向けた県道神保原停車場線整備の動きが加速している。駅北東通り線は2期に分け整備推進を計画。2024年度にも設計業務委託する考え。県道については、線形3案を示し、今後検討を重ねる。今後このほど、第8回神保原駅北まちづくり協議会で説明した。
駅北東通り線は、現段階で事業延長約380mを見込む。神保原駅北側を東側に延びる路線となる見込みで、路線東側は河川を渡河するものとする案を示している。
事業は2期に分けて進める想定で、第1期区間が延長約200m、第2期区間を延長約180mとする方針を示した。協議会では24年度からのスケジュールを示した。
まず、24年度に路線測量や第一期区間道路の詳細設計や橋梁設計に取り掛かる方針。その後、順調なら25年度に用地調査、現地調査、用地買収に着手する見通しで、26年度の工事着手を見据える。第二期区間に関しては、第一期分の進捗を見て取り掛かる方針。
旧中山道との交差部のクランク形状解消や現況幅員拡幅などの整備を予定する県道については、現段階で延長約536m、幅員19m程度の規模を見込む。クランク形状の交差点など3カ所の交差点は警察と協議を進めている。
今回の協議会では3つの線形案を示し、現道をベースに西側寄り、東側寄り、中央部分の拡幅案を説明。今後も拡幅に向けた検討を深めていくこととなる。
また、「まちなかふれあいゾーン」の活用を見込む大型商業施設跡地の状況についても説明。20年度に私立中高一貫校の移転要望があったものの、23年11月に学校法人から物価高騰を要因に取り消しとなっている。今後も教育機関の誘導や町の発展に資する施設誘導も含めた選択肢を探る方向で、同ゾーンの活用方針は変更しないとした。
まちづくり事業の対象面積は、約50・5haを想定。計画区域としては、北側は国道17号線、東側を田通土地区画整理事業地内を含む県道上里鬼石線、西側が町道神保原・堤線までの範囲となっている。