鹿児島市磯地区で新しい駅の設置を目指す磯新駅設置協議会(藤安秀一会長)の第4回総会が25日、同市の鹿児島ビルであった。駅名をインターネット等で募集した結果、1168件の応募があったことを報告。多い順に仙厳園前、仙厳園、磯仙厳園の3案をJR九州に対し候補名として提出する。また、本体施設等は2024年度に着工、25年3月の供用を図る。 駅名は県民に対し23年10月16日から11月30日の期間で実施。傾向は仙厳園や磯、島津、磯庭園等が組み合わされたものが大半を占めた。
今後のスケジュールは2月1日に決定した駅名案をJR九州へ提出。その後、同社が駅名を年度内にも決定する。
本体着工に向け現在、鹿児島国道事務所により国道10号の道路改良(左折専用レーン等)が行われており、24年度に入ると、JR九州による鉄道施設の着工、鹿児島市が市道上本町磯線の道路改良、磯街道の踏切部の拡幅、駅前広場の整備を計画している。
4両編成が停車できるホームの延長は92mあり、長さ25mある鋼製の上家(1車両対応)を設置する。
藤安会長は「駅名案が決定し供用に向け機運が高まった。新駅が供用すると、定時性が図られ観光面において、鹿児島市をはじめ県全体への経済波及効果が期待できる」と言葉を寄せた。