横浜市は、設計・施工一括(DB)発注方式で公告した「保土ケ谷工場(仮称)改築工事」の落札者の選定で、1月23日に三菱重工環境・化学エンジニアリング・大林組・フジタ・馬淵建設・大洋建設・梓設計異業種建設共同企業体と仮契約を締結した。入札価格は676億8800万円(税抜き)。落札者のみが入札に参加した。工期は2031年3月31日。
業務では、既存焼却工場の解体・撤去と新焼却工場の建設の設計・施工を担う。6月の第2回市会定例会で契約締結議案の議決を受けた後、本契約を結び、設計に着手。24年度内にも既存工場の解体に着手する見込みだ。
焼却炉は全連続ストーカ式3炉で、燃焼ガス冷却方式は廃熱ボイラ式。1日当たりのごみ焼却能力は1050dとする。
技術提案では、高効率なごみ発電設備とごみの質や量の変動に対応できる焼却設備の導入に加え、熱や腐食に強い材料を多く使用し、稼働後の補修費を大幅に低減するとした。
保土ケ谷工場は1980年に完成した。ごみ量が減少したことに伴い、2010年に稼働を停止。現在はごみの中継輸送施設として利用している。30年ごろに更新時期を迎える都筑工場が稼働を停止した場合、市内にある既存の3工場ではごみ処理能力を確保するのが難しいため、保土ケ谷工場を再整備することとした。
所在地は保土ケ谷区狩場町295ノ2。
提供:建通新聞社