建設新聞社
2024/01/23
【東北・青森】全社辞退で中止/PFI平内町庁舎整備プロポ
平内町は、PFI方式による「平内町役場庁舎整備事業」の公募型プロポーザルを進めていたが、参加表明していた県外3社全社が12日の提案書提出期限までに辞退したことからプロポーザルを中止すると発表した。近く辞退理由の聞き取りを行い再公告などを行いたいとしている。
役場庁舎は1967年に建設され、老朽化や設備の劣化が進み、2013年に実施した耐震診断で耐震基準を大きく下回ったことから耐震安全性を確保した本庁舎を新たに整備することを計画している。
移転先は、同町沼館家岸25の1地内(敷地面積3万7150・03平方b)の旧青森少年院跡地で、ここに2階建てもしくは平屋建てで、延べ3600平方b(±10lの範囲内)の新庁舎を建設する。新庁舎は、諸室の機能を確保しながらスペースを共有化するなど限られたスペースを有効活用してコンパクト化し、内部には執務室や町長室、議場、防災対策室、ホール、売店などを設置。庁舎外には車庫、倉庫、バス待合スペース、駐車場・駐輪場計267台などを整備する予定としている。
今回のプロポーザルは、@本庁舎の施設整備業務として設計等業務、建設業務、工事監理業務、什器・備品等整備支援業務A本庁舎の維持管理業務B旧庁舎の解体業務Cその他提案等に応じて必要となる業務―を行う業者を選定する。提案上限価格は35億円(税込み)。事業期間は46年3月31日まで。
当初の予定では、提案書を受付け後、2月上旬にプレゼンテーションおよびヒアリングを実施。同月下旬に最優秀者を決定し、基本協定を締結。3月の仮契約、4月の事業契約締結、4月〜26年11月まで設計および建設工事等を行い、同年12月の供用開始を目指していた。
提供:建設新聞社