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秋田建設工業新聞社
2024/01/22

【秋田】35.7億円で熊谷・山岡・秋田舗道JV/古川雨水排水ポンプ場の本体工事

 秋田市上下水道局の所管で今月17日に開札した古川雨水排水ポンプ場建設工事(仁井田字新中島)は22日、35億7,730万円で熊谷・山岡・秋田舗道建設工事JVの落札が決定した。入札には2JVが参加し、もう1JVは34億1,000万円で入札したが、技術点で熊谷JVが逆転落札した。来月には機械設備工事、5月連休前後には電気設備を公告する予定。新年度は古川から水を引き込む際に土が流されないよう、護岸工も発注する。

 古川雨水排水ポンプ場は、古川分水樋門から猿田川合流点までの古川下流部(通称・新川)に流れ込む流域の雨水を雄物川に排水するもの。雄物川右岸側、秋田発電・工業用水道北側(仁井田字新中島)に建設する。

 毎秒1.38㎥を処理できるポンプを8台設置して毎秒11㎥を処理し、給電設備は騒音対策に有利なガスタービン式の発動発電機を採用。排水形式は堤防乗越形式で、口径700mmの管15本を整備する。

 古川からポンプ場に洪水を引き込むため、仁助下橋と大野新橋の間に電動式ゲートを備えた引込施設を整備。そこからポンプ場まではボックス型導水路を通じて古川からポンプ場に洪水を導き、吐出水槽を介して堤防を乗り越して雄物川に排水する。なお、導水路は今月12日に開札し、山岡・加賀屋・石黒建設特定建設工事JVが落札している。

 今回、落札決定した工事では、躯体工や基礎工のほか、古川からポンプ場に洪水を引き込む引込施設、吐出水槽、堤防乗越管のほか、ポンプから水を吐き出す際に堤防の土が流れないよう、護岸工も実施する。予定工期は8年3月23日。

提供/秋田建設工業新聞