岐阜市は、岐阜市中央卸売市場再整備事業の実施方針策定に向け、整備手法の検討を進めている。2023年度内に、過去に実施したサウンディング調査の協力者などを対象にヒアリング調査を実施する見通しだ。
現在市は、市場内業者と整備内容や手法について協議を進めており、整備手法はPPPやPFIといった官民連携手法の導入も検討している。
今後は、ヒアリング調査などの結果を踏まえて実施方針を策定した後、25年度までに事業者を選定し、基本・実施設計をまとめる。26年度から工事に着手し、8カ年度をかけて既存施設の解体と建設を行う見通しだ。要求水準書等作成および事業者選定支援業務は、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(本社・東京都港区)が25年3月31日までの履行期間で担当している。
卸売市場は、水産部・青果部卸売棟、仲卸売棟、関連店舗、冷蔵庫棟などから構成されている。仲卸売棟などの一部施設は既存のものを活用し、卸売棟や関連店舗、冷蔵庫棟などは移転新築や建て替えを行う方針。
卸売市場は1971年に開場し、当初建てられた卸売場や関連店舗は50年程度経過している。抜本的な老朽化対策が必要なことから、施設を再編・改修し、市場の機能を維持・強化する。
所在地は岐阜市茜部新所2ノ5。
提供:建通新聞社