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建設新聞社
2024/01/22

【東北】青森と山形の沖合で洋上風力発電の事業者公募

 国土交通省と経済産業省は19日、「青森県沖日本海(南側)」と「山形県遊佐町沖」の洋上風力発電事業者の公募占用指針を公告し、募集手続きを開始した。
 説明会は2月2日に開催。公募占用計画の受付期限は7月19日。選定結果の公表は12月を予定する。区域の合計系統容量を考慮し、落札制限は適用しない。
 参加形態は単体またはコンソーシアムで、全構成員によるSPCを設立する。SPCの構成員に加わらず、発電設備の製造・設置・維持管理に関する設計・調達・建設などに当たる協力企業は、複数の応募主体の協力企業となることが可能。
 応募要件は国内法人であること。また、10年以内に国内外における海洋土木工事の実績を求め、協力企業が実績を有する場合は当該企業の関心表明書を提出する。このほか資金的裏付けを求める。
 青森県沖日本海南側は、つがる市と鰺ヶ沢町の沖合で面積は104平方`b(1万0400f)程度。つがる市木造地区(北側)から鰺ヶ沢町を経て、鰺ヶ沢町と深浦町の境界付近(南側)までのエリアが対象。海岸から約1`bの津軽国定公園区域と海岸線から500bまでには発電設備(ケーブルなどは除く)を設置しない。対象海域の北側と南側の一部は底建網による制約が生じる。
 山形県遊佐町沖は面積41平方`b(4100f)程度。吹浦川河口部付近(北側)から、酒田港北側で日向川河口部付近(南側)までのエリアの沖合が範囲となる。海岸線から1海里(1852b)までは発電設備(ケーブルなどは除く)を設置しない。
 いずれも着床式の発電設備とし、それぞれ青森港(油川埠頭)または酒田港(大浜西埠頭)を一体的に利用できることとする。
 発電設備の出力下限は、青森県沖日本海南側9万6000`h、山形県遊佐町沖36万`h。FIP制度を適用し、再エネ特措法に基づく交付金は20年間。公募占用計画の認定有効期間と海域占用期間は30年間とする。
 供給価格の上限額は両海域とも18円/`h時とし、価格点に関して市場価格を十分下回ることで一律120点とするゼロプレミアム水準は、前回公募と同じ3円/`h時となる。
 評価は、価格点120点と、事業実現性120点を合わせた240点満点。
 価格点の算定式は『(最低入札価格/提案価格)×満点(120)』。
 事業実現性は120点満点で、事業の実施能力(80点)として迅速性(20点)・基盤面(20点)・実行面(20点)・電力安定供給(20点)を評価。このほか地域との調整および地域経済などへの波及効果(40点)を加味する。事業点の算定式は『(提案者の評価点/同一促進区域における公募参加者の最高評価点)×満点(120)』。

 提供:建設新聞社