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　ノリタケカンパニーリミテド（名古屋市西区則武新町３ノ１ノ36）は、港工場で進めている電子部品材料の生産拠点新設計画について、投資額を当初の計画から４割程度、約30億円を増資し、およそ１００億円を投じる考えを明らかにした。新拠点で生産するのは、主にスマートフォンやパソコン、車などに使用される積層セラミックコンデンサー向けの電子ペースト。加速する需要の拡大に対応するため、生産能力のさらなる増強を図る。
　ノリタケは２０２３年５月、電子ペーストの増産に向け、約１３０億円を投じて港工場と三好事業所（愛知県みよし市）に生産拠点を新設する計画を明らかにしていた。
　今回の増資により、港工場に新設する拠点の延べ面積は、当初から３割程度拡張するもよう。三好事業所に整備する新拠点の計画規模は変わらず、投資額も約60億円のままとした。完成はともに26年３月を予定。どちらも現時点では設計に着手しておらず、着工時期も未定としている。
　また同社は、小牧工場（愛知県小牧市）でリチウムイオン電池向け焼成炉の生産拠点の新設も計画中。投資額約25億円、25年３月の稼働開始予定に「現時点で変更は無い」としているものの、現在の進捗などについては回答を控えた。


提供：建通新聞社