県長浜土木事務所木之本支所が管内の長浜市西浅井町八田部地先において、本渓流・支渓流の2渓流に1基ずつ、計2基の砂防堰堤設置を計画する八田部通常砂防事業は、21年度地形測量、22年度堰堤設置箇所ごとに計2件委託した詳細設計の支渓流分を23年度9月完了すると共に期間延長した本渓流分1件を24年1月完了見込み。23年度はこのほか5月委託済の測量業務を年度末をメドに完了予定で、24年度に取り組む用地取得が順調にいけば25年度第2四半期にも、優先度が高いと判断した本渓流分の透過型を採用予定の1基目堰堤の設置および工事用道路の整備工事を発注・着工し、約18ヵ月間の施工を経て26年度第4四半期にも完了後、予算措置等が順調にいけば引続き27年1〜3月にも2基目となる支渓流分の不透過型となる見通しの堰堤1基の設置工事を発注・18ヵ月施工し28年度第2四半期をメドに完了させたい考えだ。
23年度発注した八田部補助通常砂防測量業務用地測量業務はアルファコンサルティング(長浜市)に委託し(5月30日開札)、長浜市西浅井町八田部地先において境界確認2万5900平方b、用地境界仮杭設置1万7300平方b、指定地申請図書作成、立竹木調査―等を業務期間210日間で進めている。
22年度は八田部補助通常砂防設計業務の本渓流分を石居設計(彦根市)に委託し、八田部地先における砂防堰堤1基・渓流保全工1ヵ所・道路一式、一般構造物1ヵ所の詳細設計を委託期間4月17日までから24年1月中まで延長し業務中。同じく22年度パシフィックコンサルタンツ滋賀事務所(大津市)に委託した支渓流分の設計業務では砂防堰堤1基の詳細設計と、近接トンネル影響解析一式を実施し、4月17日から期間延長を経て9月完了した。
詳細設計に向け21年度は八田部地先の現地周辺の0・15平方qの範囲における地形測量業務を日建技術コンサルタント(滋賀事務所・大津市)で完了。八田部補助通常砂防事業について19年度行った予備設計は中央コンサルタンツ滋賀事務所(大津市)が担当し、八田部地先を流れる本渓流・支渓流の2本の渓流が「八田部峡谷」において1本の渓流に合流する手前の地点に、それぞれの渓流に各1基、計2ヵ所の砂防堰堤を設置するにあたっての予備設計を行った。現地の流木の状況などから本渓流の1基は透過型、支渓流のもう1基は不透過型の仕様とし、進入路も整備を計画。
整備順は本渓流の透過型堰堤1基の優先度が高いと判断しており、22年度委託の各渓流の詳細設計と23年度委託の測量完了を経て順調にいけば25年度7〜9月に1基目の透過型堰堤設置工事と工事用道路整備を発注・着工し27年1〜3月にも完了後、早ければ26年度第4四半期にも支渓流の2期目不透過型堰堤の整備工事を発注・着工し、28年7〜9月にも完了させたい意向。
提供:滋賀産業新聞