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建通新聞社(神奈川)
2024/01/18

【神奈川】横浜市 相模・横浜隧道で耐震診断

 横浜市水道局は、相模湖系導水路の一部である相模隧道と横浜隧道、虹吹分水池の耐震補強を計画している。2025年3月17日の履行期限で、耐震診断調査をニュージェック神奈川事務所(横浜市中区)に委託。耐震性の有無を調査するとともに、必要であれば補強工法をまとめる。25〜26年度に基本・詳細設計を行い、27年度に工事中の導水機能の代替計画を含めた工事手法を決定する予定だ。工事は28年度以降に着手する見通し。
 相模隧道など3施設は、津久井湖上流にある沼本ダムから取水した水を横浜市などの水道施設に流し入れる相模湖系導水路の一部。21年度の健全度調査では、現段階で健全度に問題はないが、将来的には更新などの対策が必要であるとの結果を得た。
 23〜24年度に耐震診断を行い、耐震性に問題があれば対策をまとめる。補強工法は、鋼板やPCL、樹脂コンクリートパネルによる補強の他、PCやPCMの吹き付け、パルテム・フローリングなどの中から最適な手法を選定する。
 加えて、健全度調査で確認したひび割れやコールドジョイント、豆板、漏水、背面空洞、中性化に伴う鉄筋腐食などの劣化への対策も検討する。
 導水機能の確保については、他の水道事業者と導水管を共有するか、新たな導水管を整備するかのどちらかになる見込み。今後、他の水道事業者と協議を行う。
 相模隧道の敷設場所は、津久井分水池〜下九沢分水池(相模原市緑区谷ケ原2ノ11〜下九沢1176)。縦3・5b×横3・5bの馬蹄形(無筋コンクリートで履工)で、延長は4196b。1949年に築造した。
 横浜隧道の敷設場所は、下九沢分水池〜虹吹分水池(相模原市緑区下九沢1176〜中央区陽光台7ノ9)。縦2・6b×横2・6bの馬蹄形(無筋コンクリートと一部鉄筋コンクリートで履工)で、延長は5705b。49年に築造した。
 虹吹分水池の所在地は、相模原市中央区陽光台7ノ9。規模は鉄筋コンクリート造で、新設部は長さ7b×幅4b×深さ5・7b、新設ピット部は長さ15b×8・5b×深さ3b。付帯施設に口径2200_の流出管がある。49年に築造した(新設ピット部は73年)。

提供:建通新聞社