建設新聞社
2024/01/18
【東北・山形】山形建設を特定/ECI方式の至誠堂総合病院新築プロポ
社会医療法人・松柏会(山形市桜町7の44 中島幸裕理事長)は、至誠堂総合病院新築工事の施工者選定に係るプロポーザルを実施した結果、最優秀提案者を山形建設に特定した。設計段階から施工者が参画するECI方式を採用しており、建築・設備の一括施工。設計は秦・伊藤設計が担当する。
プロポーザルの参加者数は2社で、技術提案者は山形建設の1社だった。
山形市中心部の桜町7の44地内の現病院は、1974年に完成。高齢社会で求められる多様な医療サービス提供の実現に向けて、山形市南石関ほか地内の敷地約1万5400平方bに病院の移転新築を計画している。
新病院の規模は、S造4階建て、延べ1万1277・64平方bを想定。病床数は199床で、内訳は急性期一般病棟(急性期)40床、回復期リハビリテーション病棟(回復期)55床、地域包括ケア病棟(回復期)52床、地域包括ケア病棟(予定・回復期)52床。
自然災害時においても、継続して対応できる安全性と耐震性を確保した病院を整備する方針で、病室、手術室、サーバー室、薬局、調理室などは2階以上に配置する。将来の医療需要の変動による病床規模や機能の見直しに対応すべく、乾式間仕切り壁や二重床を採用して、自由なレイアウトが可能なフレキシビリティのある建物を目指す。
このほか、機械棟2棟や駐車場293台分を整備する。建築本体工事、電気設備工事、機械設備工事、外構工事を含む事業費は41億円程度(税込み)を見込む。
今後のスケジュールは、今年6月下旬までに実施設計を完成させ、10月上旬に着工する。2026年1月下旬の完成、同5月上旬の開院を目指す方針だ。
提供:建設新聞社