県長浜土木事務所は、総合的な浸水・土砂災害対策として「丹生川」で将来的に全5基計画している砂防堰堤のうち、2基目として取り組んでいる米原市上丹生地先における砂防堰堤の新設について、20年度の測量と21年度からの用地取得手続きを経て、23年度末にも進入路となる現在延長約200bを計画する工事用道路の修正設計を発注公告したい考え。修正設計は24年度前半にもまとめ、24年度後半から取り組む追加の用地取得が順調にいけば、24年度末〜25年度にかけて初弾として工事用道路を発注・着工し2ヵ年で施工の後、27年度にも堤体本体工事を発注し2ヵ年で堤体を完了したい考え。2基目に次いで計画する3・4・5基目については未定で、具体化が進めばそれぞれ予備設計から発注していく考え。
砂防堰堤を新設するのは、下流から上流に向け、全5基の砂防施設整備を計画している河川「丹生川」。18年春に整備を完了した1基目の不透過型堰堤の上流側近隣の用地を取得し現時点では27年度に整備着手する2基目の仕様は透過型堰堤で、規模は高さ約8b、延長43・85b―と1基目と同程度。なお、2基目の詳細設計は19年度、第一復建(滋賀事務所・大津市)で完了。新設にあたっての立竹林調査等を含めた整備場所周囲3万4800平方bの用地測量は20年度関西技研(甲賀市)で実施し、用地取得に伴う測量に基づく筆界確認等・法務手続き等を完了。
23年度は第4四半期にも、工事用道路の修正設計を発注し24年度半ばにまとめ、用地追加取得の後24年度末から25年度にも初弾として道路を先行発注し2ヵ年で施工の後、27年度堤体本体を工事発注・着工し28年度までの2ヵ年で本体工事完了となる。
県長浜土木では、丹生川の2基目の砂防堰堤完成後は、さらに上流側へ3基目、4基目、5基目と、全5ヵ所の砂防施設整備を計画している。現段階では3・4基目は既存堰堤をそれぞれ改修、5基目は新設を検討しているが、予備設計等も未実施で手法や時期は決まっていない。
提供:滋賀産業新聞