県東部建設業協会(原田實会長)の新年安全祈願祭・新年祝賀会が12日、ホテルニューオータニ鳥取であり、昨年の台風7号や新年の能登半島地震などを踏まえ原田会長は「建設業の果たす役割は極めて大きく、経験、技術、機動力で全会員一丸となって、地域の安心安全を守るため誠心誠意取り組んでいきたい」と気概を示した。
安全祈願祭・祝賀会には石破茂衆議院議員代理の佳子夫人、国交省鳥取河川国道事務所の貴田勝太郎所長、鳥取県土整備事務所の清水丈二所長ら7人を来賓に迎え、会員約30人が出席。
神事を執り行い今年1年の安全を祈願した後、祝賀会で原田会長は建設業を取り巻く環境について「若手入職者の減少、就業者の高齢化が進むなかで業界に活力を取り戻すため、時間外労働の上限規制適用を見据えた働き方改革を発注者とともに進めていく」とあいさつ。
また、国道178号岩美道路の完成で東部管内の大型事業がないことに触れ、「(山陰近畿自動車道)南北線の早期事業化などを発注者に要望し、公共工事の確保に努めたい」と強調した。
来賓の清水所長は台風7号災害の応急対応に謝辞を述べ、「昨年は建設業が地域の守り手として重要な存在ということを再認識した年となった」と述べた。また、災害復旧工事については約150件、復旧費120億円に上り、今年3月までに6割程度の発注を計画していることを説明。「早期復旧に向けて取り組んでいく」と話した。
日刊建設工業新聞