鹿児島市立病院は、病院事業経営計画(2023年度改訂版)の素案を明らかにした。計画期間は31年度までの10年間で、再整備は24年度に先行工事から入る。総事業費は109億6000万円、機能向上により年間約12億2000万円の増収を見込む。なお、パブリックコメント手続きは25日まで行っている。
改訂の背景は、病院再整備が始まることや、総務省から示された公立病院経営強化ガイドラインの趣旨を踏まえ一部内容を見直す。
総事業費は増築棟と既存棟改修97億6000万円、設計・工事監理4億6000万円、医療機器7億4000万円の計109億6000万円。
工事費は当初計画の21年度時点から約43億6000万円の増。建設資材費や労務費の上昇等を理由に挙げている。
増収見込みは、手術室3室の増室で約7億4000万円、ICU4室により約4億3000万円、MFICU3室は約5000万円で年間約12億2000万円を想定。
建物規模は、新設する増築棟がSRC一部S造6階建約7986u、既存棟の改修面積は約5608u(5階建て)となる。基本・実施設計は久米設計・衞藤中山設計JVが担当。
今後のスケジュールは24年度に先行工事から入り、増築棟を発注し27年度中の完成、同年度中に着手する既存棟改修は通常診療を継続しながら部門ごとに順次行う。