東金市外三市町清掃組合は10日、公設民営(DBO)方式による新ごみ処理施設整備および運営事業の実施方針と要求水準書案を再公表した。一時中断していた事業の再開に伴い、2月下旬に特定事業に選定し、総合評価落札方式一般競争入札を公告。3月中旬に入札参加表明書の提出を受け付け、6月上旬に対面的対話を実施。8月上旬に技術提案書と入札書の提出を求め、11月上旬のヒアリング・プレゼンテーションを経て、同月中旬に開札する。12月上旬に落札者を決定し、同月中旬の基本協定締結を目指す。
2025年2月上旬に特定事業の仮契約を結び、同月下旬の本契約締結を予定している。事業期間は、契約締結日から49年3月31日まで。このうち、建設工事請負契約に基づく工期は、29年3月31日まで。
新ごみ処理施設の整備は、老朽化している環境クリーンセンター(東金市三ケ尻340)の移転改築に伴うもの。建設場所は、東金市上武射田1759ほかの敷地面積約3・51ha。
計画施設は、エネルギー回収型廃棄物処理施設とマテリアルリサイクル推進施設で構成。
廃棄物処理施設は、廃熱ボイラ付き連続運転式ストーカ焼却炉。処理能力は日量125t。年間3万3692t以上を処理。
リサイクル推進施設の処理方式は▽粗大ごみ・金属類=切断機または高速回転破砕機、選別機▽ビン・ガラス類=破袋機、選別機▽ペットボトル=破袋機、選別機、圧縮梱包機▽缶=破袋機、選別機、穴あけ機――など。処理能力は、公称18t/5h。年間3601t以上を処理。
入札参加者は、エネルギー回収型廃棄物処理施設の設計・施工の担当企業を代表とするグループ。構成企業数の上限は任意。東金市、大網白里市、九十九里町のいずれかに特別目的会社(SPC)を設立する。
プラントの設計・施工事業者は、3者または4者による特定共同企業体(JV)とし、エネルギー回収型廃棄物処理施設とマテリアルリサイクル推進施設の設計・施工を分担する場合のみ5者によるJVを認める。
参加資格要件は▽建築物など設計企業=一級建築士事務所、入札参加資格者名簿の区分「測量・コンサルタント業務等」における業種の詳細区分「建築一般」への登録、一部事務組合を含む地方公共団体が発注したボイラ・タービン式発電設備を有する連続運転式ストーカ焼却炉の設計業務に元請負人または下請負人として従事した実績▽建築物など施工企業=県内に本社または本店、入札参加者名簿の区分「建設工事」における業種の詳細区分「建築一式」への登録、22・23年度県建設工事等入札参加業者資格者名簿の建築一式工事格付け等級Aクラス、総合評定値1700点以上▽プラント設計施工企業=入札参加者名簿の区分「建設工事」における業種の詳細区分「清掃施設」への登録、一部事務組合を含む地方公共団体が発注し02年12月1日以降に竣工したDBO事業またはDB+O事業による1炉あたり日量48t以上かつ2炉構成以上のボイラ・タービン式発電設備を有する連続運転式ストーカ焼却炉と高速回転破砕機を有するリサイクル施設の土木建築工事に元請負人として従事した実績、総合評定値1000点以上――など。
今後は、17日まで実施方針・要求水準書案に関する質問・意見を受け付け、31日に回答。2月中旬に入札参加資格に関する質問書の提出を求め、3月上旬に回答。4月中旬にその他全般の質問書の提出を受け付け、同月下旬に回答。現地確認の実施期間は、2月上旬〜6月上旬。