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建通新聞社(岡山)
2024/01/12

【岡山】津山市 市民プール整備

 津山市は、久米総合文化運動公園市民プールの整備に伴い、2023年10〜11月にサウンディング型市場調査を実施し、参加した14社と整備事業費や運営・維持費などについて対話した。その意見を集約し、23年度内で基本計画をまとめる方針だ。
 整備手法には、費用の縮減や効果的な管理・運営などが期待できるDBO方式(設計・施工・運営一括方式)を採用。今後のスケジュール案によると、早ければ24年度第1四半期に公募型プロポーザルを公告し、審査や議会承認を経て事業者と契約し、25年度内での完成を目指し事業を進める。
 同調査に参加した事業者の業態は、設計が2社、建設4社、運営6社、維持管理1社、その他1社の計14社。対話の内容は@新プールの整備事業費について、建設工事費(解体費含む)、設計・工事管理費として「約21億円」は妥当かA新プールの運営・維持費について15年間の指定管理期間の指定管理料として「年額5600万円(上限)」は妥当かBその他で、@の結果は、妥当3社、妥当ではない3社、分からない・未回答8社、Aの結果は、妥当5社、妥当ではない1社、分からない・未回答8社となっていた。参加者からは、物価や光熱費の変動リスクや、事業への参加条件の拡大、情報開示時期、施設概要など幅広い意見が出ており、同市では、その意見を参考に基本計画をまとめる。
 基本構想によると、屋内エリアは25b×8レーン以上のメインプールの他、小プール・400人程度の観客席・ジャグジー・更衣室などのプールエリア、健康増進を促すトレーニングルームやスタジオがあるトレーニングエリア、エントランスロビー・監視室・職員室など事務所関係の共有エリアなどを配備。屋外エリアは多くの住民が年間を通じて集えるエリアを想定しており、選定された事業者の提案などを取り入れて整備する。
 市民プールは久米総合文化運動公園(津山市中北下1253)の敷地内にあり、老朽化が進んでいることから新施設への更新を計画。現施設の規模は、鉄筋コンクリート一部鉄骨造2階建て延べ1787平方b。1階には屋内温水プール(25b×6コース、水深最大1・4b、ステンレス製プール)の他、幼児プール・事務所などが、2階にはトレーニングルーム・ダンスフロアなど、屋上施設には流水プール・ウオータースライダーなどがある。現施設は設計を倉森建築設計事務所(岡山市北区)、施工を荒木組(岡山市北区)がそれぞれ担当した。

提供:建通新聞社