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滋賀産業新聞
2024/01/12

【滋賀】県湖東土木 東沼波町地区の急傾斜地対策

 県湖東土木事務所が21年度に新規事業化し予備設計を実施、22年度に詳細設計を委託、地質調査を委託・完了した彦根市東沼波町地区での法面アンカー施工などを計画する急傾斜地崩壊対策は、工法変更に伴い22年度委託の詳細設計を2月まで延長中で、順調にいけば23年度末にも用地測量を発注したい考え。借地合意等が順調にいけば24年度後半にも初段工事を発注し、2〜3ヵ年で整備を進めていく。
 24年1〜3月頃にも事後審査型一般競争入札で発注予定の東沼波地区補助急傾斜地崩壊対策測量業務は用地測量一式を期間約8ヵ月で委託する予定。22年度発注済みの詳細設計はエフウォーターマネジメント(大津市)に委託し、当初は重力式擁壁3ヵ所、鉄筋挿入工および法面保護工(ネット工)1ヵ所、落石防護柵1ヵ所についての施設設計を年度内に完了したが、工法変更に伴い法面アンカー工法の採用を決定し変更のため詳細設計の委託期間を24年2月末まで延長し、業務を進めている。22年度発注した地質調査は正和設計(大津市)に委託し、機械ボーリング27b、標準貫入試験27回他を実施し完了している。
 新規事業化を受けて21年度委託した予備設計は日本インシーク滋賀営業所(栗東市)が担当。20年度の現地測量0・012平方qは伸和技研(近江八幡市)が担当した。
 同事業は、彦根市東沼波町地先の芹川沿いの道路に面する彦根市立旭森小学校が、学校の背後の「大堀山」と、芹川を挟んだ対岸の「鞍掛山」の急傾斜地に近接し、同小を含めた周辺区域が彦根市のハザードマップにおいても豪雨の際の土砂災害の兆候に十分警戒しなければならない「土砂災害警戒区域・土砂災害危険箇所」に指定されていることを受けて着手。
 急傾斜地崩壊対策工の実施・事業化の有無について関係機関との協議・検討を行い、20年度測量から21年度予備設計と新規事業化。22年度地質調査を委託・完了と共に委託した詳細設計を工法変更に伴い2月まで延長中。設計変更の後順調にいけば23年度第4四半期にも測量業務を発注し24年度の借地合意が順調にいけば同年度後半にも、初弾工事を発注・着工し、2〜3ヵ年で完了したい考え。

提供:滋賀産業新聞