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　横浜市教育委員会は、金沢区に民設民営方式で給食工場を整備する事業予定者として、ハーベストネクスト（横浜市保土ケ谷区）を特定した。２０２４年４月に事業用定期借地権設定契約を締結して市有地を貸し付ける。設計者・施工者は内定しているが非公表。規模も明らかにしていない。事業予定者は24〜25年度に給食工場を整備、26〜40年度に給食調理・配送を担う。
　市は、26年度から中学校の生徒全員にデリバリー方式で給食を提供する。現在３万３０００食を提供しているが、全生徒・全教員数は約８万３０００人で同数の給食を調理する体制の確保が課題だった。
　建設地は金沢区福浦１ノ５ノ２の敷地１万６２０５平方�b。
　提案によると、１日当たり最大３万食を調理し４時間以内に提供できる施設を整備する。調理ラインは２系列配置して、衛生事故の発生リスクを低減するとともに、調理作業を効率化。工場には大型の見学窓を備えた多目的会議室を設置する他、サンプル作成厨房を整備する。資材の断熱性向上や大屋根を生かした太陽光発電設備の設置など省エネ設備を整え、光熱水費を15年間で従来比20％削減するという。
　新たな給食工場は、市の中学校給食事業推進拠点に位置付ける。アレルギー代替食の研究や、献立を作成するなど、中学校給食をよりよくするために活用することを想定している。
　
〜安田物産　都筑区に工場新設〜
　
　市は、26〜30年度の給食調理・配送を担う事業予定者５者も公表した。このうち、安田物産（大和市）は、都筑区内に民間工場を整備して、給食の調理能力を増強するという。

提供：建通新聞社