総合資格学院新潟校(増井進之介学校長)は8日、2023年度における1・2級建築士および宅地建物取引士の合格祝賀会を新潟市中央区で開き、プロとしての第一歩を踏みしめ、喜びを分かち合った。
会に先立ち、出席者は能登半島地震と羽田空港での航空機火災に関し黙とうを捧げた。その後、増井校長が地震に触れながら、「皆さんの忍耐力と継続力に敬意を表する。(建築士は)顧客に夢を与えることが仕事だと思っていたが、希望や光を射す仕事だと痛感した」と話した。その上で「自分のスキルアップだけではなく、人の手助け、社会貢献できる資格者になってほしい」と言葉を送った。
引き続き、来賓から日本建築家協会関東甲信越支部新潟地域会の伊藤純一代表が登壇し、「社会全体に対して誇れる職能だと自負してもらいたい。良い仕事をしていくことが社会貢献、生きる大きな役割だと思っている」と激励。新潟県建築士事務所協会の松田道佳副会長は「合格率にビックリした。大変素晴らしいと感じた。いつ何が起こるか分からない。応急危険度判定士の協力をお願いしたい」と期待を込め、新潟工科専門学校の仁多見透校長は「一生重い責任を持って働いてもらう。第一関門クリアだがこれからがスタート。昨年の悔しい思いを晴らしてくれた人が多く素晴らしかった。今年も勝者より敗者に声援を送りたい」とエール。1・2級の学科を担当した小出一之講師は「皆さんは忠実に頑張り、今最高の知識を持つ歩く法令集。その知識を知恵に変えて人の役に立ってほしい」と呼び掛けた。また、建築家の伊東豊雄氏と同学院受講生で22年度1級建築士に合格した俳優の田中道子さんがビデオメッセージで新たな門出を祝った。
23年度の1級建築士合格者数は全国3万6470人中、このうち1万9984人が同学院の受講生(占有率54・8%)。ストレート合格者数は1075人中、557人(同51・8%)に上る。
松山風雅氏/「2年後に1級チャレンジ」
「自信はあった。大学在学中(現3年生)に2級を取得する目標があり、ひと安心。夏休み期間を有意義に使うことができた。2年後には1級にチャレンジする」(2級建築士合格)
田村良子氏/「時代に合った建築士に」
「泣いてしまった。家族にも全面協力してもらい、周りにも感謝の気持ちでいっぱい。皆さんが喜んでくれるよう、社会貢献しエコなど時代に合った建築士を目指したい」(1級建築士合格)