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建設新聞社(長崎)
2024/01/09

【佐賀】嬉野市新庁舎建設基本設計(案)

S造4階建て・延べ5.7平方b
   24年9月まで設計、12月着工予定

庁舎イメージ
 嬉野市はこのほど、「嬉野市新庁舎建設基本設計(案)概要説明書」を公表した。それによると、鉄骨造4階建てで、建築面積は約1600平方b、延床面積は約5760平方b。2024年9月まで設計業務を行い、工事を発注。12月に建設工事に着手し、26年3月末の完成を見込む。


 計画では将来の人口動態を見据え、隣接する文化センターを新庁舎の会議室に利用するなど、既存の財産を活用して新庁舎をコンパクトにする。敷地内の施設をつなぐ「嬉野プロムナード」を中心とした配置計画とし、文化センターとの間には読書テラスを整備する。駐車場は利用者の安全を確保した誰にとっても利用しやすい配置とし、来庁者駐車場の一部はイベントでも活用できるようにする予定。

 庁舎の所在地は、嬉野市嬉野町大字下宿乙1185番地および1298番地。敷地面積約9742平方b・庁舎建築面積約1600平方b・庁舎延床面積約5760平方b・1階床面積約1480平方b・2階床面積約1500平方b・3階床面積約1500平方b・4階床面積約1280平方b、建物最高高さ約19・4b、庇・渡り廊下約450平方b、倉庫・車庫約270平方b、駐車台数139台となっている。

 階構成は、市民利用の多い窓口を1階、業務の連携度が高い部署を2階、執行部・総務・防災系を3階、独立性を確保できる4階に議会を配置する。庁舎内の西側は職員専用エリア、東側は来庁者エリアとした明確なゾーニングとしている。

 また、1階共用部を開放できる明快なセキュリティ区画を形成し、土日等に開放することも可能で、4階委員会室は共用部側にも設けており、議会閉会時は会議室などとして利用可能としている。

 5つのコンセプトとして、▽周辺の山々に調和した「やまなみ屋根」と居蔵造りをモチーフとした「3重庇」を外観デザインに取込む▽外観デザインで強い日射を遮り、太陽光エネルギーや澄んだ空気、豊富な雨を最大限活用する▽3層+議場の低層コンパクト庁舎とし、周辺環境と調和した圧迫感のない庁舎ボリュームにする▽バランスの良い架構計画とシンプルなゾーニング計画で、可変性のある平面空間を可能とする▽文化センターや既存杭を活かし、建設費を削減する。また、既存樹木を保全して憩いの場をつくる―としている。

 今後の事業スケジュールは24年9月までに実施設計を完了。9月から建設工事の入札準備に入り、11月末までに発注。12月に建設工事に着工、26年3月の完成を目指す。外構工事は26年7月からを予定している。
ksrogo