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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/01/05

【群馬】2024年の群馬県事業


2024年、新たな年がスタートした。昨年12月に可決した国補正予算を受け、県内へ配分された補助事業費は244億2100万円。県においても順次工事発注が行われる。一方で、県では(仮称)県立敷島公園新水泳場整備運営事業にPFI方式を採用し事業者の選定を開始、6月には落札者を決定する運びとなっている。このほか、赤城公園活性化事業やぐんまフラワーパークリニューアルなどの動きにも注目が集まる。
【12月補正予算】
12月に可決した国の補正予算を受け国土交通省は、各事業への配分額を明らかにした。このうち、群馬県内へ配分された補助事業費は244億2100万円。県内に係る道路局の直轄工事では、太田市から前橋市を結ぶ国道17号上武道路の整備費を確保するなど、総額で40億1300万円を計上。水管理・国土保全局については県内に係る直轄事業費として総額59億4800万円を割り当てた。これを受けた形で県県土整備部では県11月補正予算分の発注見通しを公表。工事366件、委託業務144件を23年度末から24年度当初までに発注する。
【敷島公園水泳場】
県立敷島公園水泳場は屋内に50mプール、屋外に飛込プールや25mプール、幼児プールなどを有している。1996年に完成した施設で、老朽化による影響が顕著な状況。29年に群馬県で開催予定の第83回国民スポーツ大会・第28回全国障害者スポーツ大会を迎えるにあたり、日本水泳連盟公認プール施設要領により望ましいとされている水深2m以上の施設確保や、観客席必要数およびバリアフリー設備などの最新基準への適用状況が課題となっていた。これら諸課題を解決するとともに、県民の健康増進や体力づくり、競技力の向上、群馬県立敷島公園の活性化に向け、新たな屋内水泳場の整備を計画。PFI方式を採用し昨年12月に事業者の公募を開始した。
スケジュールによると1月26日〜2月1日までを入札参加表明書の受け付け期間とし、2月20日〜21日に参加者との競争的対話、5月7日〜8日に入札提出書類(技術提案書)の受け付けを行い6月にも落札者の決定および公表、10月には事業契約の締結を行う。
事業範囲は◇設計業務◇建設業務(既存施設の解体を含む)◇工事監理業務◇運営業務◇維持管理業務−としている。施設の運営・維持管理期間は28年11月〜44年3月31日までとなる。
【県立赤城公園の活性化事業】
基本構想に位置付けた拠点施設整備を進めている。このうち大沼(おの)キャンピングフィールドおよび赤城ランドステーション・インフォメーション棟の実施設計を成瀬・猪熊建築設計事務所(東京都杉並区)が担当。本格的な整備に向けた発注準備に取り掛かっている。スケジュールでは、1月〜2月に大沼キャンピングフィールドの整備工事を公告する予定としており、3月までに実施設計をとりまとめたい考え。
県立赤城公園は約1290haの敷地内にキャンプ場やビジターセンター、トイレなどが立地されている。基本構想によると大沼キャンピングフィールドは、大沼湖畔の自然環境を満喫でき、現在の遊休地を有効活用する。キャンプ場には余裕のある区画規模で100サイト以上を配置する。運営は民営有料とし、管理人が常駐する形式を予定している。付随して、宿泊受付やアウトドア用品、食料品などを提供する管理棟1棟を配置。炊事場、トイレなどを備えるサニタリー棟を複数棟整備する。また、電源とWi−Fiが利用できるサイトも計画している。県立赤城公園の活性化に向けた基本構想策定業務は、スノーピーク地方創生コンサルティング(新潟県三条市)が受託した。