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建設経済新聞社
2023/12/28

【京都】崇仁地域の市有地活用プロポ アールライフに決まる スーパー併設賃貸マンション建設へ

 京都市は、崇仁地域における市有地の一部の活用に係る契約候補事業者について、潟Aールライフ(京都市伏見区)に決定した。今後は令和5年度中に市有財産売買契約を締結する予定。
 土地区画整理事業で生み出された市有地を有効活用するため、当該市有地を活用する契約候補事業者について、公募型プロポーザル方式(総合評価方式)により、売却価格及び土地活用案の内容を総合的に審査した(プレゼンテーション審査及びヒアリング)。
 プロポにはアールライフの1社のみが申込み。11月22日に契約候補事業者選定委員会を非公開で開き、提案内容の審査を行った。評価点は100・8点(140点満点)。
 選定委員会からの主な意見は「地域住民、新たな転入者、芸術大学の学生とが良好な関係性を構築し、地域のまちづくりの活性化に向けた取組を期待したい」「マンションは、定住人口の増加に向け、多様な人々を受け入れるための工夫を期待したい」「施設の共用部等で、芸術大学の学生が作品を発信する場の提供を検討してほしい」「集会室を使った地域のまちづくり貢献策について、具体的な提案を期待したい」「スーパーマーケットは、継続的・安定的な経営と地域住民が利用しやすい環境の整備を期待したい」「事業の実現と地域のまちづくりへの貢献とのバランスを図りながら、長年にわたり安定した経営ができるよう、適宜、収支計画の精査や見直しを実施してほしい」など。
 同社の提案によると、活用コンセプトは、▽多様な世代を受け入れる(住む)ことができる施設▽高齢者が安心して生活できる環境基盤となる施設▽地域コミュニティ再生に寄与できる施設と設定。建物は、1階にスーパーマーケット、2〜10階に賃貸マンション(76戸)、集会室を収容する。間取りは2LDK(ファミリータイプ、約58u)が18戸、1LDK(単身タイプ、約40u)が58戸。
 同社が提案した買受希望価格は、市が設定した最低売却価格と同額の7億2790万円。
 対象の土地は下京区郷之町16のL字型の宅地(仮換地地積720・69u)。対象物件は土地区画整理事業区域内にあり、下京区郷之町148外22筆の仮換地。現況は更地《=写真》。
 用途地域は商業地域(建ぺい率80%、容積率600%)。その他規制は31m第1種高度地区、高度利用地区(京都駅周辺A地区)。
 七条河原町交差点下る西側に位置し、JR京都駅から徒歩約8分、京阪本線七条駅から徒歩約5分。
 担当は都市計画局住宅室すまいまちづくり課。