日本工業経済新聞社(群馬)
2023/12/27
【群馬】太田市は生品小の給食室改修工事
太田市は給食配送をセンター方式から親子方式に切り替えるため、生品小学校(新田村田町1365)の給食室改修工事を計画している。年明けに建築工事、電気設備工事、機械設備工事の3分離一般競争入札で公告する。工事費は2022年度9月補正予算で3億560万円を限度額とした23年度までの債務負担行為を設定している。同工事は12月7日入札とし、同じく3分離で公告していたが、機械設備工事の不調を受け、全て取り止めとしていた。
市はこれまで、新田学校給食センター1カ所で、地区にある複数校の調理を行うセンター方式としていたが、老朽化が著しいため機能を停止することを検討していた。給食センターは1987年に建設され、S造2階建て、延べ床面積837uの規模。将来的に廃止する方針を示している。現在、小学校3校、中学校3校の6校が受配校となっており、全ての学校に対して親子方式を前提に計画を進めている。
新たな給食室はS造平屋、床面積417・87u。工事内容の中には建築のほか、渡り廊下などの外構工事も含んでいる。
学校給食衛生管理基準を踏まえた学校給食施設の整備を掲げている。衛生環境の整備では作業環境をドライシステムとし、内部の温度および湿度管理が適切に行える空調設備を備える。加えて、食物アレルギー対応や、児童ができるだけ短い距離で給食を運搬できる動線の確保も行う。西岡設計(太田市)が設計業務を担当した。
生品小学校以外の2校については綿打小学校および木崎小学校で実施。すでに業者が決定し、綿打小学校は建築工事を加藤建設興業(太田市)、電気設備工事をイズミ電機工業(太田市)、機械設備工事をグンエイ(太田市)が手掛ける。木崎小学校は建築工事を守屋建設(太田市)、電気設備工事を大栄電気工事(太田市)、機械設備工事をトーカイ(太田市)が受注した。
また、毛里田小学校と毛里田中学校の親子方式を進めている。建築工事を石宝(太田市)、電気設備工事を中島電機設備(太田市)、機械設備工事を小林興業(太田市)が担当している。
旭小学校と旭中学校も親子方式への移行も予定し、23年度は設計業務を北村建築設計事務所(太田市)を手掛けている。工事は親とする旭小を対象に実施し、24年度に工事発注を予定する。