北陸農政局は26日付けで、2024年度発注予定工事情報を公告した。県内関係では河北潟周辺農地防災事業の金沢排水機場建設工事をはじめ、木越排水機場におけるポンプ設備製作据付工事、除塵設備製作据付工事のほか、既設潟端南排水機場撤去工事の4工事をそれぞれ一般競争入札により発注する。
それによると、発注規模10億円から20億円未満の大型工事は、金沢市湖南町地内「河北潟周辺農地防災事業金沢排水機場建設工事」で、2月ごろの公告、6月ごろの入札予定。工種は土木一式。主要建設資材には生コン1500立方メートル、コンクリート杭390本を見込み、想定技術者要件は「用(揚)排水機場工事」又は「コンクリート工事」の経験を有する者(予定)。2期は約37カ月。
木越排水機場(金沢市大浦町他地内)におけるポンプ設備製作据付工事(工種・機械器具設置工事)は発注規模3億円から6・8億円未満で2月ごろの公告、5月ごろの入札、除塵設備製作据付工事(機械器具設置工事又は鋼構造物工事)は発注規模2・3億円から3億円未満で4月ごろの公告、6月ごろの入札をそれぞれ予定。工期はともに約24カ月。
金沢市利屋町地内での「既設潟端南排水機場撤去工事」(工種・土木一式)は、発注規模1・2億円から2・3億円未満で、設排水機場撤去、周辺整備を行う。6月ごろの公告、8月ごろの入札を予定する。工期は約19カ月。想定している技術者の要件は「構造物撤去工事」の経験を有する者(予定)。
同計画は北陸農政局と石川県が河北潟周辺(金沢、かほく、津幡、内灘の2市2町)にある排水機場13カ所と防潮水門1カ所などを更新して排水機能の向上を図る内容。国営事業採択要件を満たす防潮水門と排水機場9カ所(津幡、金沢、内灘、宇ノ気、潟端北、潟端南、八田、木越、大浦)を農政局が、要件を満たしていない、指江、舟橋、大場、粟ヶ崎の4排水機場を県が更新する内容。
このうち19年度にスタートした国営事業では、21年度に潟端南排水機場(鉄建)、22年度に内灘排水機場(熊谷組)、八田排水機場(真柄建設)、防潮水門(清水建設)、23年度に木越排水機場(大林組)を発注している。